1 概要

 札幌国税局は、酒造技術の向上を目的として、平成23酒造年度(平成23年7月から平成24年6月)に製造した清酒の品質評価を行い清酒の製造技術を競う「新酒鑑評会」を開催し、本日、審査結果の発表を行いました。
 新酒鑑評会には道内12の清酒製造者から109点の新酒が出品され、品質評価員22人により評価しました。
 その結果、道産米吟醸酒の部では3者の出品酒6点が、吟醸酒の部では3者の出品酒6点が、純米酒の部では4者の出品酒5点が金賞を受賞しました。

※ 開催目的等の詳細は、参考資料「平成23年度新酒鑑評会 実施要領(抜粋)」を参照してください。

出品区分 受賞 全体
受賞者数 受賞酒数 出品者数 出品酒数
道産米吟醸酒の部 3 6 9(9) 43(39)
吟醸酒の部 3 6 7(8) 33(32)
純米酒の部 4 5 12(12) 33(33)
  • (注1) 括弧書きの数値は昨年度の出品状況
  • (注2) 1者あたり道産米吟醸酒の部及び吟醸酒の部は各5点、純米酒の部は8点まで出品可能

2 受賞者

 金賞を受賞したのは、以下の製造者です。

出品区分 税務署 製造者名 代表的な銘柄
道産米吟醸酒の部 札幌中 日本清酒株式会社千歳鶴醸造所 千歳鶴
旭川中 合同酒精株式会社旭川工場 大雪乃蔵
釧路 福司酒造株式会社 福司
吟醸酒の部 札幌中 日本清酒株式会社千歳鶴醸造所 千歳鶴
釧路 福司酒造株式会社 福司
留萌 国稀酒造株式会社 国稀
純米酒の部 札幌中 日本清酒株式会社千歳鶴醸造所 千歳鶴
旭川中 合同酒精株式会社旭川工場 大雪乃蔵
滝川 金滴酒造株式会社 金滴
倶知安 有限会社二世古酒造 二世古

3 出品酒の酒質

  • (1) 道産米吟醸酒の部
     吟風、彗星の2種類の道産酒造好適米を使用して造られた吟醸酒が出品されました。
     今酒造期は厳しい冷え込みがあり、もろみ管理等に苦労したようですが、高度な技術力で対応した結果、香味のバランスがよく、ほどよく味がのった吟醸酒が多く見られました。
  • (2) 吟醸酒の部
     主に原料米に山田錦を使用して造られた吟醸酒が出品されました。
     本年も香りが華やかで味がなめらかな吟醸酒が多く見られました。
  • (3) 純米酒の部
     純米酒の多様性を積極的に評価していくため、酸度により細区分を行い、その区分ごとに品質評価を行いました。
     各社それぞれの個性のある多様な味わい深い酒質の純米酒が出品されました。