相続税について、平成20年分の申告事績をまとめましたのでお知らせします。

申告事績の状況

平成20年中(平成20年1月1日〜平成20年12月31日)に亡くなった人(被相続人)から、相続や遺贈などにより財産を取得した人に係る申告事績(平成21年10月31日までに提出された申告書(株式等納税猶予の特例の創設に伴い申告期限が平成22年2月1日まで延長されている人については、同日までに提出された申告書を含む。)で相続税額のあるもの)の概要は次のとおりです。

  • (1) 被相続人数(死亡者数)約5万3千人(対前年比102.9%)のうち、相続税の課税対象となった被相続人数は942人(同106.1%)で、課税割合は1.8%(同0.1ポイントの増加)となっています。
    平成6年分から平成20年分の被相続人数及び相続税の課税対象となった被相続人数の推移を表したグラフ
    平成6年分から平成20年分の相続税の課税割合の推移を表したグラフ
  • (2) 相続税の課税価格は1,913.5億円(対前年比101.5%)で、これを被相続人1人当たりで見ると2億313万円(同95.7%)、また、税額は187.1億円(同93.3%)で、これを被相続人1人当たりで見ると1,986万円(同88.0%)となっています。
    平成6年分から平成20年分の相続税の課税価格及び税額の推移を表したグラフ
  • (3) 相続財産の金額の構成比は、現金・預貯金等が31.4%(対前年比3.2ポイントの増加)、土地30.9%(同0.2ポイントの減少)、有価証券14.5%(同2.4ポイントの減少)の順となっています。
    平成6年分から平成20年分の相続税の申告漏れ相続財産の金額の構成比の推移を表したグラフ

〔相続税の申告事績〕

年分
項目
平成19年分 平成20年分  
対前年比
1 被相続人数(死亡者数)
51,456 52,955 102.9
2 相続税の申告書(相続税額があるもの)の提出に係る被相続人数
888 942 106.1
3 課税割合(2/1) ポイント
1.7 1.8 +0.1
4 相続税の納税者である相続人数
2,269 2,400 105.8
5 課税価格 億円 億円
1,885.5 1,913.5 101.5
6 税額 億円 億円
200.5 187.1 93.3
7 被相続人1人当たり 課税価格(5/2 万円 万円
21,233 20,313 95.7
8 税額(6/2 万円 万円
2,258 1,986 88.0

(注)

  1. 1 平成19年分は平成20年10月31日までに提出された「申告書(修正申告書を除く。)」に基づいて作成しており、平成20年分は、平成21年10月31日までに提出された「申告書(修正申告書を除く。)」(株式等納税猶予の特例の創設に伴い申告期限が平成22年2月1日まで延長されている人については、同日までに提出された申告書を含む。)のうち、入力されたデータ(速報値)に基づいて作成している。
  2. 2 「課税価格」は、相続財産価額から、被相続人の債務・葬式費用を控除し、相続開始前3年以内の被相続人から法定相続人等への生前贈与財産価額及び相続時精算課税適用財産価額を加えたものである。
  3. 3 「被相続人数(死亡者数)」は、厚生労働省統計情報部「人口動態統計」による。