平成21年度 新酒鑑評会結果

1 概要

 札幌国税局は、この冬に造られた出品酒の評価により清酒の製造技術を競う「新酒鑑評会」を開催し、本日、審査結果の発表を行いました。
 新酒鑑評会には道内11の清酒製造場から98点の新酒が出品され、品質評価員21人により評価しました。
 その結果、道産米吟醸酒の部では3製造場の出品酒3点が、吟醸酒の部では3製造場の出品酒6点が、純米酒の部では4製造場の出品酒5点が金賞を受賞しました。
 なお、純米酒の部につきましては、本年度から金賞の対象としました。

出品区分 入賞状況 出品状況
場数 入賞酒数 場数 出品数*1
道産米吟醸酒の部 3 3 8 36
吟醸酒の部 3 6 9 37
純米酒の部 4 5 11 25

*1 出品場数と出品数が合わないのは、1製造場が道産米吟醸酒の部及び吟醸酒の部は5点、純米酒の部については8点まで出品できるためである。

2 授賞製造場

 金賞を受賞したのは、以下の製造場です。

出品区分 税務署 製造場名 代表的な銘柄
道産米吟醸酒の部 札幌中 日本清酒株式会社 千歳鶴醸造所 千歳鶴
小樽 曲イ田中酒造株式会社 宝川
旭川中 合同酒精株式会社 旭川工場 大雪乃蔵
吟醸酒の部 札幌中 日本清酒株式会社 千歳鶴醸造所 千歳鶴
小樽 曲イ田中酒造株式会社 宝川
旭川東 男山株式会社 男山
純米酒の部 札幌中 日本清酒株式会社 千歳鶴醸造所 千歳鶴
小樽 曲イ田中酒造株式会社 宝川
旭川東 男山株式会社 男山
留萌 国稀酒造株式会社 国稀

3 出品酒の酒質

  • (1)道産米吟醸酒の部
     吟風、彗星の2種類の道産酒造好適米を使用して造られた吟醸酒が出品されました。
     昨夏の天候不順の影響を受けた原料米を処理することに苦労しましたが、高度な技術力で対応した結果、今期も香味のバランスのよい吟醸酒が多く出品されていました。
  • (2)吟醸酒の部
     主に原料米に山田錦を使用したほか、道産米を使用して造られた吟醸酒も出品されました。
     本年も香りが華やかで味にふくらみがある良好な吟醸酒が多く出品されていました。
  • (3)純米酒の部
     純米酒の多様性を積極的に評価していくため、酸度により細区分を行い、その区分ごとに品質評価を行いました。
     各社それぞれの個性のある多様な純米酒が出品されていました。
     酸度が低い区分では味わいがすっきりした酒質の傾向が、酸度が高い区分では切れがあり、しっかりとした味わい深い酒質の傾向が見られました。

4 実施状況

 別添「平成21年度新酒鑑評会 実施状況」記載のとおりです。