• ○ 国税局では、有価証券・不動産等の大口所有者、経常的な所得が特に高額な個人など、「富裕層」に対して、資産運用の多様化・国際化が進んでいることを念頭に調査を実施しており、平成30事務年度においても積極的に取り組んでいます。
  • ○ 平成29事務年度における実地調査(特別・一般)の件数は、543件となっています。
  • ○ 1件当たりの申告漏れ所得金額は、1,548万円となっており、所得税の実地調査(特別・一般)全体の1件当たりの申告漏れ所得金額1,084万円の約1.4倍となっています。
     また、申告漏れ所得金額の総額は84億円に上ります。
  • ○ 1件当たりの追徴税額は445万円で、追徴税額は総額で24億円に上ります。
  • ○ 特に、海外投資等を行っている「富裕層」に対しては、平成29事務年度において169件の調査を実施しており、1件当たりの追徴税額は787万円と特に高額となっています。

○ 富裕層に対する調査状況

事務年度等 28事務年度 29事務年度     (参考)
29事務年度実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 399 543 136.1 6,947
申告漏れ等の非違件数 330 452 137.0 6,210
申告漏れ所得金額 億円 45 84 186.7 753
追徴税額 億円 14 24 171.4 157
1件当たり 申告漏れ所得金額 万円 1,124 1,548 137.7 1,084
追徴税額 万円 348 445 127.9 226

(参考) 海外投資等をした「富裕層」に対する調査事績

事務年度等 28事務年度 29事務年度  
項目 対前年比
調査件数 96 169 176.0
申告漏れ等の非違件数 83 151 181.9
申告漏れ所得金額 億円 19 45 236.8
追徴税額 億円 6 13 216.7
1件当たり 申告漏れ所得金額 万円 2,016 2,654 131.6
追徴税額 万円 623 787 126.3