令和2年6月
沖縄国税事務所
沖縄国税事務所は、酒類行政を所管し「酒類業の健全な発達」を任務の一つとしており、関係機関と連携し、次のような取り組みを行っています。
(単位:、%、百万円)
年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | |||||||
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種類別 | 構成比 | 前年比 | 構成比 | 前年比 | 構成比 | 前年比 | ||||
泡盛 (単式蒸留焼酎) |
数量 | 18,244 | 27.3 | 94.2 | 17,251 | 27.4 | 94.6 | 16,322 | 26.9 | 94.6 |
税額 | 3,647 | 36.2 | 94.0 | 3,446 | 36.1 | 94.5 | 3,263 | 35.4 | 94.7 | |
ビール | 数量 | 24,958 | 37.4 | 100.8 | 24,107 | 38.3 | 96.6 | 23,674 | 39.0 | 98.2 |
税額 | 4,524 | 45.0 | 100.7 | 4,373 | 45.8 | 96.7 | 4,290 | 46.5 | 98.1 | |
その他の酒類 | 数量 | 23,582 | 35.3 | 93.0 | 21,532 | 34.2 | 91.3 | 20,743 | 34.2 | 96.3 |
税額 | 1,893 | 18.8 | 93.2 | 1,736 | 18.2 | 91.7 | 1,674 | 18.1 | 96.4 | |
合計 | 数量 | 66,783 | 100.0 | 96.1 | 62,890 | 100.0 | 94.2 | 60,739 | 100.0 | 96.6 |
税額 | 10,063 | 100.0 | 96.7 | 9,556 | 100.0 | 95.0 | 9,226 | 100.0 | 96.5 |
(単位:、%、百万円)
年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | ||||||||
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区分 | 構成比 | 前年比 | 構成比 | 前年比 | 構成比 | 前年比 | |||||
泡盛 | 県内 | 数量 | 14,316 | 78.5 | 94.3 | 13,402 | 77.7 | 93.6 | 12,591 | 77.1 | 93.9 |
税額 | 2,543 | 69.7 | 93.9 | 2,373 | 68.9 | 93.3 | 2,218 | 68.0 | 93.5 | ||
県外 | 数量 | 3,928 | 21.5 | 93.9 | 3,849 | 22.3 | 98.0 | 3,731 | 22.9 | 96.9 | |
税額 | 1,103 | 30.2 | 94.0 | 1,074 | 31.2 | 97.4 | 1,044 | 32.0 | 97.2 | ||
合計 | 数量 | 18,244 | 100.0 | 94.2 | 17,251 | 100.0 | 94.6 | 16,322 | 100.0 | 94.6 | |
税額 | 3,647 | 100.0 | 94.0 | 3,446 | 100.0 | 94.5 | 3,263 | 100.0 | 94.7 |
(注)
令和元年度(平成31年4月〜令和2年3月)の沖縄国税事務所管内に
おける全酒類の酒税額は92億2千6百万円(前年比96.5%)、課税移出数
量は60,739(前年比96.6%)となっています。
泡盛の酒造技術の発展、品質向上を目的としたものです。各泡盛製造者から一般酒、古酒を出品してもらい、それらを有識者により官能評価を行っています。
また、新たに泡盛を3回蒸留した製品などの次世代泡盛についても評価を行いました。
評価の結果、特に優良であった古酒については沖縄国税事務所長賞、沖縄県知事賞を授与しており、沖縄県と共催で毎年11月に表彰式を行っています。
沖縄県酒造組合が実施する事業を支援しており、商品開発や販売促進ができる人材の育成について、鑑定官が講師を務めています。
商品開発力を身に付けた技術者たちが新しい技術を開発し、さらに商品化に至るまで全面的に支援しました。これまでにない3回蒸留製法による商品開発を全泡盛製造者に呼びかけ、賛同した泡盛製造者12社により統一ブランド商品「尚」が発売されました。
国内観光客及びインバウンド向けに当所管内の酒造所を紹介することを目的とした「沖縄酒蔵マップ(日本語、英語、中国語、韓国語)」を沖縄県観光情報センター及び那覇クルーズターミナルに設置しました。また、琉球泡盛の正しい産地と一定の基準を満たして生産されたことを示す「GI琉球」の周知用リーフレット(日本語、英語、中国語)を羽田空港国際線旅客ターミナルで開催した琉球泡盛の試飲会にて配布し、琉球泡盛の特性をPRしました。
琉球泡盛の認知度向上を図るため、令和元年6月及び9月に中国・沖縄間を周遊するクルーズ船内において琉球泡盛のプロモーションを行い、来沖外国人が一般酒と古酒の違いや泡盛ベースのカクテル、泡盛と食とのペアリングなどを体感することで泡盛の魅力をPRしました。
また、那覇クルーズターミナルの出入国検査場の壁面広告スペースに、到着した外国人観光客を県内泡盛製造場の製品ラベルをデザインしたタペストリーで出迎えるとともに、ターミナル遊歩道の照明装置に、琉球泡盛が日本最古の蒸留酒であることを英語、中国語表記で周知する広告旗を掲示しました。
泡盛の香りや味わいを言葉で表現することは難しく、これまで様々な立場の人がそれぞれの言葉で表現をしていましたが、沖縄国税事務所、沖縄県工業技術センター、琉球大学、沖縄工業高等専門学校の4者は、科学的知見を踏まえ、泡盛の香りや味わいを表現する言葉を整理して、ホイール状に並べた泡盛フレーバーホイールを作成し、平成29年4月26日公表しました。
このフレーバーホイールにある表現を用いて泡盛の香りや味わいの「見える化」を図ることにより、消費者は多数ある商品の中から商品選択を行いやすくなるほか、製造現場では市場のニーズに応じた研究開発が可能となるなど、製造・消費の両面に資するものとなります。
泡盛鑑評会の表彰式で受賞酒のレーダーチャートを公表して、フレーバーホイールの活用法を示すなど、フレーバーホイールの普及促進を図っています。
泡盛の伝統的な品質管理方法である「仕次ぎ」について、その文化的価値を再認識するとともに、経験的・科学的に有効な仕次ぎ方法を多くの人に伝えるため、昨年に引き続き、沖縄国税事務所、沖縄県工業技術センター、沖縄県酒造組合、沖縄県卸売酒販組合連合会、沖縄県小売酒販組合連合会、山原島酒之会、琉球泡盛倶楽部が共催して実施しました。
琉球泡盛海外輸出プロジェクトの関連事業として行われた「古酒の日」イベント等沖縄県酒造組合が主催する各イベントの支援・後援を行ないました。
各種泡盛振興支援協議会に酒類業調整官をはじめ国税事務所幹部が出席し、泡盛振興に関する支援策の協議・検討を行いました。
この制度は、泡盛振興策の一環として、当局が歴代の泡盛の女王に泡盛クイーンズサポーターとして委嘱をし、泡盛クイーンズサポーターとの意見交換会等を通じて、若者や女性の意見及び感想を集約、関係機関に情報提供するほか、泡盛クイーンズサポーターが泡盛酒造所の酒蔵まつりなどの泡盛関連イベントに参加して泡盛の良さをPRするなど、泡盛振興の支援を行うことを目的とする制度であり、令和2年度は10名に委嘱しています。