1 平成29事務年度における法人税・法人消費税の調査事績の概要

(1) 法人税の調査事績の概要

平成29事務年度においては、大口・悪質な不正計算が想定される法人など調査必要度が高い法人382件(前年対比89.0%)について実地調査を実施しました。
 このうち、法人税の非違があった法人は301件(同90.4%)、その申告漏れ所得金額は、69億9千8百万円(同179.2%)、そのうち不正所得金額は37億2千4百万円(同483.0%)、追徴税額は18億2千5百万円(同146.1%)となっています。

○ 法人税の実地調査の状況
事務年度等 28 29  
項目 前年対比(%)
実地調査件数 429 382 89.0
非違があった件数 333 301 90.4
  うち不正計算があった件数 125 123 98.4
申告漏れ所得金額 百万円 3,906 6,998 179.2
  うち不正所得金額 百万円 771 3,724 483.0
調査による追徴税額 百万円 1,249 1,825 146.1
調査1件当たりの申告漏れ所得金額 千円 9,105 18,319 201.2
不正1件当たりの不正所得金額 千円 6,168 30,276 490.9
調査1件当たりの追徴税額 千円 2,912 4,777 164.0

平成20事務年度から平成29事務年度の申告漏れ所得金額等の推移

(2) 法人消費税の調査事績の概要

平成29事務年度においては、法人消費税について、法人税との同時調査等として366件(前年対比89.3%)の実地調査を実施しました。
 このうち、消費税の非違があった法人は243件(同93.1%)、その追徴税額は3億3千2百万円(同93.8%)となっています。

○ 法人消費税の実地調査の状況

事務年度等

28 29  
項目 前年対比(%)
実地調査件数 410 366 89.3
非違があった件数 261 243 93.1
  うち不正計算があった件数 106 102 96.2
調査による追徴税額 百万円 354 332 93.8
  うち不正計算に係る追徴税額 百万円 81 139 171.6
調査1件当たりの追徴税額 千円 865 907 104.9
不正1件当たりの追徴税額 千円 765 1,362 178.0

(注) 調査による追徴税額には地方消費税(譲渡割額)が含まれています。

平成25事務年度から平成29事務年度の消費税の追徴税額の推移