平成30年8月
熊本国税局

熊本国税局では、適正かつ公平な徴収を実現するため、期限内収納の確保に努めるとともに、滞納となったものについては、納税者個々の実情を踏まえながら、法令等に基づき、滞納処分を実施するなどして確実な徴収に努めています。

今般、平成29年度租税滞納状況がまとまりましたので、報告します。

(注) 滞納とは、国税が納期限までに納付されず、督促状が発付されたものをいいます。

平成29年度租税滞納状況

(単位:百万円)
  A B C D(A+B-C)
平成28年度末滞納整理中のものの額
(前期繰越額)
新規発生滞納額 整理済額 平成29年度末滞納整理中のものの額
(次期繰越額)
全税目 (103.2%) (118.7%) (121.6%) (101.0%)
16,630 19,647 19,486 16,791
  所得税 8,073 4,022 4,389 7,706
  内 源泉所得税 1,564 868 854 1,578
内 申告所得税 6,510 3,153 3,534 6,129
法人税 1,380 2,087 1,666 1,801
相続税 242 345 311 276
消費税 6,772 13,005 12,859 6,918
その他税目 162 189 262 89
(注) 1 ( )内の数値は、対前年度比です。
2 地方消費税を除いています。
3 平成30年4月及び5月に督促状を発付した「滞納」のうち、その国税の所属年度(納税義務が成立した日の属する年度)が平成29年度所属となるものを含んでいます。
4 各々の計数において、百万円未満を四捨五入したため合計とは一致しない場合があります。

1 新規発生滞納額

期限内収納を確保するため、期限内納付に関する広報や納期限前後の納付指導の実施など、滞納の未然防止に努めました。

平成29年度の新規発生滞納額は、196億47百万円となっています。
(平成28年度(165億48百万円)より30億99百万円(18.7%)増加)

このうち、消費税については、130億5百万円となっています。
(平成28年度(118億2百万円)より12億3百万円(10.2%)増加)

新規発生滞納額の推移

平成20年度から平成29年度の全税目の新規発生滞納額の推移を表したグラフ
(注) 1 地方消費税を除いています。
2 各々の計数において、百万円未満を四捨五入したため合計とは一致しない場合があります。

なお、平成29年度の滞納発生割合(新規発生滞納額(196億47百万円)/徴収決定済額(1兆2,030億98百万円))は、1.6%と、前年度(1.4%)を0.2ポイント上回りました。

(注) 徴収決定済額とは、申告などにより課税されたものをいいます。

滞納発生割合の推移

平成20年度から平成29年度の全税目の滞納発生割合の推移を表したグラフ

(注) 地方消費税を除いています。

2 整理済額

納税者個々の実情を踏まえながら、法令等に基づき、大口・悪質事案や処理困難事案に対して厳正・的確な滞納整理を実施しました。
 また、平成28年熊本地震の発生により被害を受けた滞納者に対しては、納付相談や法的猶予による納税緩和制度の説明を行い適切に対応することに重点を置きました。

平成29年度の整理済額は、194億86百万円となりました。
(平成28年度(160億29百万円)より34億57百万円(21.6%)増加)

このうち、消費税については、128億59百万円となっています。
(平成28年度(113億50百万円)より15億9百万円(13.3%)増加)

整理済額の推移

平成20年度から平成29年度の全税目の滞納整理済額の推移を表したグラフ
(注) 1 地方消費税を除いています。
2 各々の計数において、百万円未満を四捨五入したため合計とは一致しない場合があります。

3 滞納整理中のものの額

滞納の未然防止及び整理促進に努めた結果、平成29年度末における滞納整理中のものの額は、167億91百万円となりました。
 (平成28年度(166億30百万円)より1億61百万円(1.0%)増加)

このうち、消費税については、69億18百万円となっています。
(平成28年度(67億72百万円)より1億46百万円(2.2%)増加)

滞納整理中のものの額の推移

平成20年度から平成29年度の全税目の滞納整理中のものの額の推移を表したグラフ
(注) 1 地方消費税を除いています。
2 各々の計数において、百万円未満を四捨五入したため合計とは一致しない場合があります。

(参考1) 滞納整理中のものの額の推移

全税目

平成20年度から平成29年度の全税目の新規発生滞納額、滞納整理中のものの額及び整理済額を表したグラフ

(注) 地方消費税を除いています。

消費税

平成20年度から平成29年度の消費税の新規発生滞納額、滞納整理中のものの額及び整理済額を表したグラフ

(注) 地方消費税を除いています。

(参考2) 税目別の租税滞納状況

(単位:百万円)
区分 A 前年度 B C D(A+B-C)
税目 滞納整理中のものの額 新規発生滞納額 整理済額 滞納整理中のものの額
全税目合計 27 外 1,677 外 3,963 外 3,997 外 1,643
(99.6%) (116.2%) (120.9%) (94.8%)
17,003 19,816 20,708 16,111
28 外 1,643 外 3,177 外 3,042 外 1,777
(94.8%) (83.5%) (77.4%) (103.2%)
16,111 16,548 16,029 16,630
29 外 1,777 外 3,505 外 3,457 外 1,826
(103.2%) (118.7%) (121.6%) (101.0%)
16,630 19,647 19,486 16,791
税目別の内訳 源泉所得税 27 (86.1%) (103.1%) (86.3%) (92.3%)
1,821 701 841 1,681
28 (92.3%) (87.2%) (86.6%) (93.0%)
1,681 611 728 1,564
29 (93.0%) (142.1%) (117.3%) (100.9%)
1,564 868 854 1,578
申告所得税 27 (100.1%) (83.6%) (91.3%) (96.5%)
6,901 2,751 2,994 6,658
28 (96.5%) (95.7%) (92.9%) (97.8%)
6,658 2,633 2,781 6,510
29 (97.8%) (119.7%) (127.1%) (94.1%)
6,510 3,153 3,534 6,129
法人税 27 (96.2%) (94.2%) (110.1%) (77.4%)
1,206 1,304 1,576 934
28 (77.4%) (90.6%) (46.7%) (147.8%)
934 1,182 736 1,380
29 (147.8%) (176.6%) (226.4%) (130.5%)
1,380 2,087 1,666 1,801
相続税 27 (87.0%) (158.6%) (131.6%) (90.0%)
420 241 283 378
28 (90.0%) (100.8%) (133.9%) (64.0%)
378 243 379 242
29 (64.0%) (142.0%) (82.1%) (114.0%)
242 345 311 276
消費税 27 外 1,677 外 3,963 外 3,997 外 1,643
(104.6%) (129.2%) (134.4%) (96.8%)
6,528 14,727 14,935 6,320
28 外 1,643 外 3,177 外 3,042 外 1,777
(96.8%) (80.1%) (76.0%) (107.2%)
6,320 11,802 11,350 6,772
29 外 1,777 外 3,505 外 3,457 外 1,826
(107.2%) (110.2%) (113.3%) (102.2%)
6,772 13,005 12,859 6,918
その他税目 27 (139.6%) (64.3%) (73.8%) (110.2%)
127 92 79 140
28 (110.2%) (83.7%) (69.6%) (115.7%)
140 77 55 162
29 (115.7%) (245.5%) (476.4%) (54.9%)
162 189 262 89
(注) 1 ( )内の数値は、対前年度比です。
2 上記の計数は、国税の滞納状況を示したものであるため、地方消費税を除いています。
ただし、地方税法附則第9条の4の規定により、当分の間、国が消費税の賦課徴収と併せて地方消費税の賦課徴収を行うものとされていることから、「全税目合計」欄及び「消費税」欄の外書ととして、地方消費税の滞納状況を示しています。
3 各々の計数において、百万円未満を四捨五入したため、合計とは一致しない場合があります。

各県別(熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県)の租税滞納状況