4 無申告者に対する調査状況
〜所得税無申告者の1件当たり追徴税額は所得税の実地調査(特別・一般)全体の約2倍〜

● 無申告は、申告納税制度の下で自発的に適正な納税をしている納税者に強い不公平感をもたらすこととなるため、的確かつ厳格に対応していく必要があります。こうした無申告者に対しては、あらゆる機会を通じて資料情報の収集及び活用を図るなどして、実地調査のみならず、簡易な接触も活用し積極的に調査を実施しています。

● 所得税無申告者に対する実地調査(特別・一般)による所得税の1件当たりの追徴税額は292万円と、所得税の実地調査(特別・一般)全体の164万円に比べ、1.8倍となっています。

<所得税無申告者に対する調査状況>

  • 令和6事務年度においては、132件(前事務年度128件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は、1,992万円(同2,350万円)となっており、所得税の実地調査(特別・一般)全体の938万円(同1,045万円)に比べ2.1倍となっています。また、申告漏れ所得金額の総額は26億30百万円(同30億9百万円)となっています。
  • 追徴税額の総額は3億85百万円(同4億35百万円)となっています。

<消費税無申告者に対する調査状況>

  • 令和6事務年度においては、143件(前事務年度166件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの追徴税額は237万円(同320万円)となっており、消費税の実地調査(特別・一般)全体の113万円(同132万円)に比べ2.1倍となっています。また、追徴税額の総額は3億39百万円(同5億32百万円)となっています。

無申告者に対する調査状況

<所得税>

事務年度等 5事務年度 6事務年度     6事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 128 132 103.1% 860
申告漏れ所得金額 百万円 3,009 2,630 87.4% 8,070
追徴税額 百万円 435 385 88.5% 1,411
1件当たり 申告漏れ所得金額 万円 2,350 1,992 84.8% 938
追徴税額 万円 340 292 85.9% 164

<消費税>

事務年度等 5事務年度 6事務年度     6事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 166 143 86.1% 581
追徴税額 百万円 532 339 63.7% 655
1件当たり追徴税額 万円 320 237 74.1% 113