1 富裕層に対する調査状況
〜1件当たり追徴税額は所得税の実地調査(特別・一般)全体の約3倍〜

● 有価証券・不動産等の大口所有者、経常的な所得が特に高額な個人、海外投資等を積極的に行っている個人など、「富裕層」に対して、資産運用の多様化・国際化が進んでいることを念頭に積極的に調査を実施しています。

● 富裕層に対する調査の1件当たりの追徴税額は、465万円となっており、所得税の実地調査(特別・一般)全体の164万円に比べ、2.8倍となっています。

● なお、海外投資等を行っている「富裕層」に対しては、1件当たりの追徴税額は360万円で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の164万円に比べ2.2倍となっています。

  • 令和6事務年度においては、11件(前事務年度12件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は、951万円(同8,212万円)と所得税の実地調査(特別・一般)全体の938万円(同1,045万円)に比べ、1.01倍となっており、申告漏れ所得金額の総額は1億5百万円(同9億85百万円)となっています。
  • 追徴税額の総額は51百万円(同1億85百万円)となっています。

富裕層に対する調査の状況

事務年度等 5事務年度 6事務年度     6事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 12 11 91.7% 860
申告漏れ等の非違件数 9 11 122.2% 709
申告漏れ所得金額 百万円 985 105 10.7% 8,070
追徴税額 百万円 185 51 27.6% 1,411
一件当たり 申告漏れ所得金額 万円 8,212 951 11.6% 938
追徴税額 万円 1,542 465 30.2% 164

海外投資等をした富裕層に対する調査の状況

事務年度等 5事務年度 6事務年度     6事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 5 3 60.0% 860
申告漏れ等の非違件数 4 3 75.0% 709
申告漏れ所得金額 百万円 974 13 1.3% 8,070
追徴税額 百万円 169 11 6.5% 1,411
一件当たり 申告漏れ所得金額 万円 19,471 418 2.1% 938
追徴税額 万円 3,381 360 10.6% 164