2 消費税(個人事業者)の調査等の状況

〇 実地調査の件数は、回復傾向にあるが、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として低水準、一方、無申告等の調査を重点的に実施することにより、追徴税額の総額は大幅に増加し、新型コロナウイルス感染症影響前の水準に近接

〇 文書等による接触方法を積極的に組み合わせることにより、簡易な接触による追徴税額は増加

(1) 調査等件数及び申告漏れ等の非違があった件数の状況

  • 実地調査の件数は、特別調査・一般調査が462件(前事務年度324件)、着眼調査が165件(同94件)であり、合計627件(同418件)、このほか、簡易な接触の件数は987件(同957件)となっています。
  • これらの調査等の合計件数は1,614件(同1,375件)であり、そのうち申告漏れ等の非違があった件数は1,097件(同972件)となっています。

(2) 追徴税額(調査等の対象となった全ての年分の合計で加算税を含む。)の状況

  • 実地調査による追徴税額は、5億31百万円(同2億86百万円)であり、そのうち特別調査・一般調査によるものは5億7百万円(同2億79百万円)、着眼調査によるものは24百万円(同7百万円)となっています。
  • また、簡易な接触による追徴税額は1億7百万円(同91百万円)となっており、調査等合計では6億38百万円(同3億77百万円)となっています。

消費税(個人事業者)の調査等の状況

区分
項目
実地調査 簡易な接触   調査等合計  
特別・一般   着眼    
対前年比 対前年比 対前年比 対前年比 対前年比
1 調査等件数 324   94   418   957   1,375  
462 142.6% 165 175.5% 627 150.0% 987 103.1% 1,614 117.4%
2 申告漏れ等の 290   59   349   623   972  
非違件数 403 139.0% 94 159.3% 497 142.4% 600 96.3% 1,097 112.9%
3 追徴税額 本税 百万円 237   6   243   89   331  
423 178.5% 21 350.0% 444 182.7% 103 115.7% 547 165.3%
4 加算税 百万円 42   1   43   2   45  
84 200.0% 3 300.0% 87 202.3% 5 250.0% 91 202.2%
5 百万円 279   7   286   91   377  
507 181.7% 24 342.9% 531 185.7% 107 117.6% 638 169.2%
6 一件当たり 追徴税額 本税 万円 73   6   58   9   24  
92 126.0% 13 216.7% 71 122.4% 10 111.1% 34 141.7%
7 加算税 万円 13   1   10   0.2   3  
18 138.5% 2 200.0% 14 140.0% 0.5 250.0% 6 200.0%
8 万円 86   7   68   10   27  
110 127.9% 14 200.0% 85 125.0% 11 110.0% 40 148.1%

(注)

  1. 1 令和3年7月から令和4年6月までの間の実績で、いずれも調査等の対象となった全ての年分の合計の計数である。
  2. 2 上段は、前事務年度の計数である。
  3. 3 消費税の追徴税額には、地方消費税(譲渡割額)を含む。