4 無申告者に対する調査状況
〜所得税及び消費税ともに1件当たり追徴税額は増加〜

○ 無申告は、申告納税制度の下で自発的に適正な納税をしている納税者に強い不公平感をもたらすこととなるため、的確かつ厳格に対応していく必要があります。こうした無申告者に対しては、更なる資料情報の収集及び活用を図るなどして、実地調査のみならず、簡易な接触も活用し積極的に調査を実施しています。

<所得税無申告者に対する調査状況>

  • 令和2事務年度においては、57件(前事務年度140件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は、1,559万円(同1,589万円)で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の1,034万円(同936万円)に比べ1.5倍となっています。また、申告漏れ所得金額の総額は8億89百万円(同22億24百万円)に上ります。
  • 1件当たりの追徴税額は173万円(同160万円)で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の210万円(同157万円)に比べ0.8倍となっています。また、追徴税額の総額は99百万円(同2億24百万円)に上ります。

<消費税無申告者に対する調査状況>

  • 令和2事務年度においては、81件(同221件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの追徴税額は156万円(同149万円)で、消費税の実地調査(特別・一般)全体の86万円(同97万円)に比べ1.8倍となっています。また、追徴税額の総額は1億27百万円(同3億29百万円)に上ります。

無申告者に対する調査状況

<所得税>

事務年度等 事務年度 2事務年度     2事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 140 57 40.7% 562
申告漏れ所得金額 百万円 2,224 889 40.0% 5,809
追徴税額 百万円 224 99 44.2% 1,182
1件当たり 申告漏れ所得金額 万円 1,589 1,559 98.1% 1,034
追徴税額 万円 160 173 108.1% 210

<消費税>

事務年度等 事務年度 2事務年度     2事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 221 81 36.7% 324
追徴税額 百万円 329 127 38.6% 279
1件当たり追徴税額 万円 149 156 104.7% 86