1 富裕層に対する調査状況
〜1件当たり申告漏れ所得金額及び追徴税額は増加〜

○ 有価証券・不動産等の大口所有者、経常的な所得が特に高額な個人、海外投資等を積極的に行っている個人など、「富裕層」に対して、資産運用の多様化・国際化が進んでいることを念頭に積極的に調査を実施しています。

  • 令和2事務年度においては、36件(前事務年度45件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は、938万円(同699万円)となっており、所得税の実地調査(特別・一般)全体の1,034万円(同936万円)に比べ0.9倍となっています。また、申告漏れ所得金額の総額は3億38百万円(同3億15百万円)に上ります。
  • 1件当たりの追徴税額は233万円(同195万円)で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の210万円(同157万円)に比べ1.1倍となっています。また、追徴税額の総額は84百万円(同88百万円)に上ります。
  • 海外投資等を行っている「富裕層」に対しては、9件(前事務年度19件)実地調査を実施し、1件当たりの申告漏れ所得金額は496万円(同928万円)、1件当たりの追徴税額は151万円(同207万円)となっています。

富裕層に対する調査の状況

事務年度等 事務年度 2事務年度     2事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 45 36 80.0% 562
申告漏れ等の非違件数 40 26 65.0% 508
申告漏れ所得金額 百万円 315 338 107.3% 5,809
追徴税額 百万円 88 84 95.5% 1,182
一件当たり 申告漏れ所得金額 万円 699 938 134.2% 1,034
追徴税額 万円 195 233 119.5% 210

海外投資等をした「富裕層」に対する調査の状況

事務年度等 事務年度 2事務年度     2事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 19 9 47.4% 562
申告漏れ等の非違件数 16 8 50.0% 508
申告漏れ所得金額 百万円 176 45 25.6% 5,809
追徴税額 百万円 39 14 35.9% 1,182
一件当たり 申告漏れ所得金額 万円 928 496 53.4% 1,034
追徴税額 万円 207 151 72.9% 210