無申告は、申告納税制度の下で自発的に適正な納税をしている納税者に強い不公平感をもたらすこととなるため、的確かつ厳格に対応していく必要があります。こうした無申告者は、その存在自体の把握が困難であることから、更なる資料情報の収集及び活用を図るなどして的確な課税処理に努めており、平成25事務年度においても積極的に調査を実施します。

<所得税無申告者に対する調査状況>
 平成24事務年度における高額・悪質と見込まれた所得税無申告者に対する実地調査(特別・一般)の調査件数は、400件で、実地調査(特別・一般)全体の調査件数に占める割合は19%となっています。
 1件当たりの申告漏れ所得金額は、15,289千円となっており、実地調査(特別・一般)全体の1件当たり申告漏れ所得金額8,155千円の約1.9倍となっています。また、申告漏れ所得金額は総額で6,116百万円に上ります。
 1件当たりの追徴税額は、1,554千円で、追徴税額は総額で622百万円に上ります。

<消費税無申告者に対する調査状況>
 平成24事務年度における高額・悪質と見込まれた消費税無申告者に対する実地調査(特別・一般)の調査件数は、262件となっています。
 1件当たりの追徴税額は、1,273千円となっており、消費税の実地調査(特別・一般)全体の1件当たり追徴税額の約1.8倍となっています。また、追徴税額は全体で334百万円に上ります。

1 所得税無申告者に対する調査状況

事務年度等 23事務年度 24事務年度   (参考)24事務年度 実地調査(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 543 400 73.7% 2,064
申告漏れ所得金額 百万円 8,380 6,116 73.0% 16,832
追徴税額 百万円 858 622 72.5% 2,916
一件当たり 申告漏れ所得金額 千円 15,432 15,289 99.1% 8,155
追徴税額 千円 1,581 1,554 98.3% 1,413

2 消費税無申告者に対する調査状況

事務年度等 23事務年度 24事務年度   (参考)24事務年度 消費税実地調査(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 205 262 127.8% 981
追徴税額 百万円 224 334 149.1% 682
一件当たりの追徴税額 千円 1,092 1,273 116.6% 695