広島国税局では、申告内容や各種資料情報などを検討し、大口・悪質な不正計算が想定されるなど、調査必要度が高い法人を的確に選定の上、厳正な調査を実施しています。

平成24事務年度の調査において、法人税の不正発見割合の高い業種は、「その他の飲食(32.3%)」、「土木工事(31.0%)」、「自動車修理(27.7%)」の順となり、不正申告1件当たりの不正所得金額が大きな業種は、「その他のサービス(30,938千円)」、「医療保健(17,617千円)」、「貨物自動車(15,312千円)」の順となりました(別表参照)。

不正1件当たりの不正所得金額は16,005千円(前年対比118.0%)、不正発見割合は17.4%(対前年1.0ポイント増加)となりました。

平成24事務年度の大口・悪質事案に対する法人調査の不正1件当たりの不正所得金額及び不正発見割合を表したグラフ

別表

(1) 不正発見割合の高い10業種(法人税)

(平成24事務年度)

順位 項目 不正発見の割合 不正1件当たりの不正所得金額 前年順位
業種目
    千円  
1 その他の飲食 32.3 5,214 19
2 土木工事 31.0 6,078 7
3 自動車修理 27.7 2,387 5
4 管工事 25.0 3,188 13
5 廃棄物処理 25.0 10,708 2
6 電気・通信工事 24.1 3,645 11
7 一般土木建築工事 22.5 13,998 10
8 船舶製造 22.0 5,308 4
9 自動車、自転車小売 21.5 4,055 9
10 職別土木建築工事 21.1 8,007 12

(2) 不正申告1件当たりの不正所得金額が大きな10業種(法人税)

(平成24事務年度)

順位 項目 不正1件当たりの不正所得金額 不正発見割合 前年順位
業種目
    千円  
1 その他のサービス 30,938 10.4 1
2 医療保健 17,617 20.7 22
3 貨物自動車 15,312 18.1 20
4 一般土木建築工事 13,998 22.5 19
5 廃棄物処理 10,708 25.0 15
6 その他の不動産 10,305 8.3 11
7 その他の対個人サービス 9,558 15.2 4
8 職別土木建築工事 8,007 21.1 18
9 その他の設備工事 6,929 18.9 25
10 土木工事 6,078 31.0 9