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出題のポイント
〔第一問〕
- 1 包括利益の定義に関する基本的理解を問う問題である。
- 2 当期純利益と包括利益の相違に関する具体的理解を問う問題である。
- 3 当期純利益と包括利益のそれぞれが提供する情報と特徴、当期純利益を表示することの重要性、及びその他の包括利益を表示することの必要性の理解を問う問題である(包括利益の表示に関する会計基準21・22)。
- 4 有価証券の時価評価に関する保有目的の観点からの理解を問う問題である(金融商品会計基準70・77・80)。
- 5 貸借対照表と損益計算書または包括利益計算書との関連性の理解を問う基本的な問題である。
〔第二問〕
問1
「外貨建取引等会計処理基準」を設定する際の基本的な考え方について問題となった事項、在外支店と在外子会社等の財務諸表項目の換算方法の考え方とその特徴などについて理解しているかどうかを問うている(「外貨建取引等会計処理基準の設定について」、「外貨建取引等会計処理基準」、一 外貨建取引、二 在外支店の財務諸表項目の換算、三 在外子会社等の財務諸表項目の換算)。
問2
「金融商品に係る会計基準」の考え方との整合性等を考慮して見直された「外貨建取引等会計処理基準」について、換算基準の基本的考え方、為替予約差額の性格、ヘッジ会計との関係などについて理解しているかどうかを問うている(「外貨建取引等会計処理基準の改訂について」、「外貨建取引等会計処理基準の改訂に関する意見書」、「外貨建取引等会計処理基準」、一 外貨建取引、三 在外子会社等の財務諸表項目の換算、「外貨建取引等の会計処理に関する実務指針」、「金融商品に関する会計基準」、Y. ヘッジ会計)。
〔第三問〕
第三問は、会社法及び会社計算規則の基本的な理解度を広範囲に問う問題である。資料を正確かつ横断的に読み取って、貸借対照表、損益計算書及び株主資本等変動計算書を適切に作成できるかを問うている。
- (1) 現金及び預金について、その範囲及び基本的な組み替え事項に関する理解を問う。
- (2) 金銭債権について、「金融商品に関する会計基準」における債権区分の考え方と貸倒引当金の会計処理に関する理解を問う。
- (3) 有価証券について、「金融商品に関する会計基準」における有価証券の評価方法等に関する理解を問う。
- (4) 自己株式について、「自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準」における自己株式の取得及び処分の会計処理に関する理解を問う。
- (5) 棚卸資産について、「棚卸資産の評価に関する会計基準」における棚卸資産の評価基準及び評価方法に関する理解を問う。
- (6) 製造業における製造原価明細書と売上原価の計算に関する理解を問う。
- (7) 有形固定資産について、減価償却計算、「資産除去債務に関する会計基準」等に関する理解を問う。
- (8) 無形固定資産について、ソフトウェアの会計処理に関する理解を問う。
- (9) 借入金について、貸借対照表における表示と区分に関する理解を問う。
- (10) 従業員賞与について、賞与引当金の会計処理に関する理解を問う。
- (11) 製品保証引当金の会計処理に関する理解を問う。
- (12) 退職給付会計について、「退職給付に係る会計基準」に関する理解を問う。
- (13) 剰余金の処分に関する理解を問う。
- (14) 諸税金について、納付税額等の会計処理に関する理解を問う。
- (15) 税効果会計について、「税効果会計に係る会計基準」における繰延税金資産及び繰延税金負債等の会計処理と表示に関する理解を問う。