平成24年11月8日
広島国税局

1 概要

広島国税局は、管内5県にある清酒製造者の酒造技術の進歩・発展のために清酒鑑評会を開催しました。その結果、出品酒200点のうち76点を優等賞として選び、本日の表彰式において表彰状を授与します。優等賞受賞者は、別紙1「平成24年広島国税局清酒鑑評会優等賞受賞者(場)名簿」のとおりです。
 優等賞受賞酒には、特に香味のバランスや後味のキレに優れ、技術力を高く評価されたものが選ばれています。
 また、本日行われる製造技術研究会では、今後の参考とするために清酒製造関係者が出品酒をきき酒します。
 なお、詳細は、以下のとおりです。

2 開催目的

広島国税局清酒鑑評会は、管内清酒の品質評価を行い、併せてその結果に基づき優秀な製造技術を有すると認められる製造者を顕彰することにより、酒造技術の進歩・発展を促すとともに、管内清酒の品質向上を図り、もって酒類業の発達に資することを目的とします。

3 評価区分

評価区分は、「香りを主たる特徴とする清酒」部門、「味を主たる特徴とする清酒」部門及び「燗酒」部門の3区分です。
 なお、今年より製造者が意図した製品の特徴に従って出品する部門を選択できるよう、出品部門を変更しています。
 各区分の出品酒の内容は、次のとおりです。

(1) 「香りを主たる特徴とする清酒」部門
平成23酒造年度(平成23年7月1日から平成24年6月30日まで)に自己の製造場で製成した特定名称酒の原酒です。
(2) 「味を主たる特徴とする清酒」部門
自己の製造場で製成した特定名称酒の市販製品及び市販を予定している貯蔵酒です。なお、貯蔵酒はアルコール度数を予定している市販酒規格に加水調整しています。
(3) 「燗酒」部門
自己の製造場で製成した特定名称酒の市販製品及び市販を予定している貯蔵酒です。なお、貯蔵酒はアルコール度数を予定している市販酒規格に加水調整しています。

4 出品点数

各製造者は、上記の3部門全てに1点ずつ出品できます。
 ただし、複数の製造場を持つ製造者は、「香りを主たる特徴とする清酒」部門に限り、製造場ごとの出品が可能です。
 「香りを主たる特徴とする清酒」部門の出品数は70点、「味を主たる特徴とする清酒」部門は70点、「燗酒」部門は60点、全体では79者から200点の出品がありました。

5 品質評価

品質評価は、専門家による官能評価(いわゆる『きき酒』)により行いました。
 まず、一度目はすべての出品酒について評価を行い(予審)、その結果が比較的良かったものに絞り込んで二度目の評価を行っています(決審)。

(1) 日時
予審:平成24年9月26日(水)、27日(木)
決審:平成24年10月1日(月)、2日(火)
(2) 場所
広島国税局 鑑定試験室
(3) 品質評価員
 広島大学、独立行政法人酒類総合研究所、中国地方各県酒造技術指導機関の職員、清酒の製造・流通関係者及び当局鑑定官など清酒の製造技術に詳しく、官能評価に優れた者で評価を行いました。
 評価員の構成等については、別紙2「平成24年広島国税局清酒鑑評会品質評価員名簿」のとおりです。
(4) 品質評価方法
 品質評価は、清酒の製造技術に詳しく官能評価に優れた専門家により官能評価を行い、単に個人的な好みではなく、技術的な観点から、香りや味の構成要素及びそれらのバランス、さらにそれがもたらされた製造技術上の要因等について考察、評価しました。
 なお、官能評価の際、「香りを主たる特徴とする清酒」部門及び「味を主たる特徴とする清酒」部門は室温で行い、「燗酒」部門は燗(約40)で行いました。

6 審査結果

品質評価の成績が上位である「香りを主たる特徴とする清酒」部門27点、「味を主たる特徴とする清酒」部門27点、「燗酒」部門22点のあわせて76点を優等賞としました。
 優等賞受賞者については別紙1「平成24年広島国税局清酒鑑評会優等賞受賞者(場)名簿」、出品数の県別内訳等については別紙3「平成24年広島国税局清酒鑑評会出品及び入賞状況表」、本年度の出品酒の特徴等については別紙4「平成24年広島国税局清酒鑑評会 審査報告」のとおりです。

7 表彰式

(1) 日時
平成24年11月8日(木) 午前10時から午前10時40分
(2) 場所
広島合同庁舎1号館付属棟2階 大会議室
(3) 出席者
優等賞受賞者等
(4) 内容
鑑評会審査講評、賞状授与等

8 製造技術研究会

(1) 日時
平成24年11月8日(木) 午前11時から午後1時30分
(2) 場所
 広島合同庁舎1号館付属棟2階 共用第13会議室
 広島合同庁舎1号館 鑑定試験室・鑑定分析室
(3) 参加者
酒造会社社員、杜氏、研究者など清酒製造業に関係する者(概ね200名)
(4) 内容
 清酒製造関係者に対して、鑑評会の出品酒をきき酒し研究する機会を設けることにより、今後の酒造技術の向上に役立ててもらうことを目的に行っています。
 すべての出品酒を陳列し、きき酒できるようにしています。優等賞受賞酒はその旨表示しています。
 なお、「燗酒」部門は燗(約40)で陳列しています。