須磨氏
 2ついいですか。1つはいろんな販売価格の問題なんですけれども、チェーンストアさんの場合は販売価格をかなり生産者価格に近いところで安く売っているというふうに聞いておりますけれども、例えばの話、トータルでお酒でもうけなくても人をそれで引きつけられればほかで収入を上げて全体の採算を合わせるというような考え方もおありなんですか。それから、生産者価格にどうしてあんなに近くて利益があるんだろうという単純な疑問があるんですが。例えばそこの1店に安くするとしても、それをほかのお店との競争という意味では、それを広げていくとそんなに得はしないだろうという感じがするんですが、どのようにお考えなんでしょうか。

森田専務理事
 制度論的に申し上げますと、基本的に酒によってお客様を集めたいという考えはありません。そのお酒というのは厳しいガイドライン、不当廉売ガイドラインというのがございまして、当然それを守らなければ公正取引委員会から厳重な警告を受けるし一定のペナルティーもあるということでございますので、当然それを遵守した上での、その範囲での競争はさせていただきますけれども。しかし、我々としては基本的に食品スーパー、食に関するものは何でもそろえてありますので、加工食品ですと4割引きとかそういうのはたくさんございまして、したがって幾らでも全体としてお店の切り盛り、やりようはございまして、お酒はもう厳しくお値段が監視されていることもございまして、そこで何か特にお客を誘因したいということはございません。

須磨氏
 随分価格差があるような気がするんですけれども。

森田専務理事
 それは何か特に酒の安売り屋の話になるんじゃないかと。

須磨氏
 例えば、気がするだけでなく、ビールやなんかではたまにこの週間は非常に安いというようなことで人を引きつけたりするのかなと思ったのですが、そういうことはないですか。

村口食品流通小委員会委員
 我々の商売でエブリディ・ローの部分とハイ・ローという形での商売がございますので、我々のチェーンにつきましては、私西友の食品をやっている者なんですけども、一応基本的にはハイ・ロー政策をとっています。したがいまして、お酒ということにかかわらず、ある週間でこれが安いですからお買い求めくださいというような形でお値段が出るときがございます。ただ、基本的には先ほど申しましたように、DSの価格にはもうはっきりついていけませんので、そこまで価格は出せない。例えば私どもの購買の比率で見ますと、例えば発泡酒でも単缶で1缶1缶お買い求めになる方が基本的には65.9%、6缶入りでお買い求めになるのが33.6%、ケースでお買い求めになるのが大体0.5%というふうなのがこれは直近の10月の発売のサントリーダイエットという発泡酒の販売のときの月間の購買の点数の調査のデータなんですけども、基本的には私どもの業界というのは家族を形成されている方のファミリーユースというんですか、そういう方のご購買というのが主でございますので、通常のお買い物の中でついでにといいますか、普通の買い物の中でお買い求めになるというふうな率が非常に高うございます。そういう意味で今みたいな状況が出ているということと、それから価格問題につきましては、今のところ若干このくらいの値段が云々というようなご指導も実際はございますし、そこを下回ってということは余りやっておりません。

奥村座長
 ちょっと時間が5分オーバーしてきましたので、あと1つはどういうご質問でしょうか。

須磨氏
 青少年に対する対策なんですが、注意事項を本当に設定してやっているかということです。

奥村座長
 岡本先生は。どういうテーマですか。

岡本氏
 1つはもと小売されていた方でスーパーの一部を借りて中に入られているような店があるように聞いているのですけれども、それがどれぐらいあるのかということと、それから自動販売機というのを置かれていますか。店によって違うんでしょうか。コンビニエンスストアの方は自動販売機置いていないとおっしゃったのですが。

奥村座長
 今、3つテーマがありましたけれども、時間が過ぎてしまったのでここのところだけちょっとお願いできますか。未成年者への販売についての意見と、それから今岡本先生からの2つのご指摘について。

岡本氏
 自動販売機を置かれていると思うんですけれども、それに対する、自動販売機を今後どうすべきかというふうにお考えなのかという、そういうことでございます。

松井規制緩和小委員会委員長
 規制緩和小委員長の松井でございます。店外自販機についてはすべて撤去しております。例えば私の方西友なんですが撤去しました。販売員の目の届く範囲にないものについては基本的にはすべて撤去すべきだろうというふうに私ども考えているものですから、自販機は店外については少なくとも置いてございません。
 それから、青少年、未成年者に対しましては先ほど専務理事の方からお話ししました。これらのほかに各社独自のいろんなツールを使いまして、また店内放送とかかなりしつこくやっております。それから、巡回して確かにやっているかどうかというのをスーパーバイザーがチェックしたりとかいうことでやっております。また、店外で仮に自販機が置いてあれば事実上チェックしようがない。これは基本的にどこに置いても撤去すべきかなというふうには思っております。

奥村座長
 それでは、皆様方ご予定もおありだと思いますので、これでチェーンストア協会様のセッションを終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
 委員の先生方、ちょっとしばらくだけお待ちください。

(日本チェーンストア協会 退席)

奥村座長
 運営にご協力いただいてありがとうございました。ちょっと私の方で一方的に仕切ってしまって申しわけございませんでした。
 議事の公開については従来どおり要旨をホームページに早急に載せることと、あと議事録は皆様方がチェックしていただいたのをまたホームページに載せてまいりたいと思います。
 次回は2月19日午後3時30分から予定されています。警察庁の方、厚生労働省の方、公正取引委員会の方からのヒアリングなんですが、ちょっとここで提案をさせていただきたいんですが、また今日のような司会をやると私もストレスがたまってしまって、それで1時間半あるいは1時間40分ご予定いただいているかと思いますけれども、実は今日もご報告いただいたのを私どもで少し検討しないと、何か途中で料理を取り上げられちゃって早く出て行けみたいな雰囲気になって、皆さんもご不満が多いと思いますので、次の会合を事務局の方にもしご検討いただければ、始める時間は3時30分でご予定どおりとしていただいて、終わりの方を次回に限って2時間ということで5時30分まででできましたら警察庁、厚生労働省、公正取引委員会の発表は1時間30分の中でできれば終わりまして、あと30分ぐらい私どもの時間をおとりいただいて、そこの中で今日の部分も含めて少し意見交換、ご検討する時間とさせていただけたらありがたいんですけれどもよろしゅうございますか。会場の都合もおありかと思いますので、事務局の方にもし2時間おとりいただければ、2月19日は3時半から5時半ということで、それで今日の検討の足らないところを補わせていただきたいと思います。
 あと、事務局の方から何かご連絡ありますか。よろしいですか。
 それでは、今日は大変申しわけございませんでした。これで終わらせていただきます。

―― 了 ――

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