日本の財政の現状と課題:税の学習コーナー[発展編] 日本の財政の現状と課題 これからの社会と税 日本の財政の現状はどうなっているのでしょうか。 ■国の借金 国の政策や事業には、国の経済状態や国民の生活のために、歳入が不足していてもタイミングよく行わなければならないものもあります。 そこで歳入の不足分を補うため、国は国債を発行して公債金(借金)収入を得ています。 令和5年度は約36兆円の国債が発行され、令和5年度末の公債残高は約1,068兆円になると見込まれています。 ■うなぎのぼりに増える公債残高 ●公債残高の推移 参考: 令和5年度末公債残高 ・約1,068兆円(見込み) 令和5年度の公債残高は、一般会計税収の約15年分に相当(令和5年度一般会計税収予算額: 約69兆円) ○このグラフは公債残高の変化を示したものです。毎年の公債発行により日本の公債残高は年々増加の一途をたどっています。 ■借金の返済にかかる費用 国債は国の借金なので元本を返済し、利子を支払わなければなりません。この支出を「国債費」といいます。国債費は国の歳出の中で大きな割合を占めており、このままでは将来の世代に大きな負担を残すおそれがあります。 ●歳出総額: 114兆3,812億円 *令和5年度当初予算  歳出の22.1%(総額25兆2,503億円)を「国債費」が占めています。 ○歳出の内訳を示したグラフです。「国債費」が占める割合に注目しましょう。 関連リンク 財務省(https://www.mof.go.jp/zaisei/)