開催日及び場所 平成21年3月23日(月) 高松国税局第一会議室
委員 委員長 高倉   康(監査法人トーマツ高松事務所 公認会計士)
委  員 平井 健之(国立大学法人香川大学経済学部教授)
委  員 藤本 邦人(アローズ法律事務所 弁護士)
審議対象期間 平成20年10月1日(水)〜平成20年12月31日(水)
(四国財務局分 平成20年4月1日(火)〜平成20年12月31日(水)
委員長及び抽出委員の選出 委員の互選により高委員を委員長に決定。
また、平井委員と藤本委員が交互に抽出委員を務めることに決定。
抽出案件 4件 (備考)
競争入札(公共工事) 2件 契約件名:宇和島税務署広小路宿舎アスベスト除去工事
契約相手方:アジア工業合資会社
契約金額:3,654,000円
契約締結日:平成20年11月19日
担当部局:高松国税局
契約件名:平成20年度坂出第二住宅4号棟土質調査工事
契約相手方:株式会社増田地質工業
契約金額:1,457,400円
契約締結日:平成20年6月20日
担当部局:四国財務局
随意契約(公共工事) −件
競争入札(物品役務等) 1件 契約件名:平成20年度四国財務局ホームページ維持管理業務委託
契約相手方:株式会社富士通四国システムズ
契約金額:1,260,000円
契約締結日:平成20年4月1日
担当部局:四国財務局
随意契約(物品役務等) 1件 契約件名:「申告案内センター」の運営業務
契約相手方:株式会社NTT西日本-四国
契約金額:22,042,832円
契約締結日:平成20年11月5日
担当部局:高松国税局
応札(応募)業者数1者関連 2件 ※競争入札(物品役務等)及び随意契約(物品役務等)に同じ
委員からの意見・質問、
それに対する回答等
下記のとおり
委員会による意見の具申
又は勧告の内容
なし
                                                   記
 意見・質問 回答
案件1
「宇和島税務署広小路宿舎アスベスト除去工事」
契約相手方:アジア工業合資会社
契約金額:3,654,000円
契約締結日:平成20年11月19日
担当部局:高松国税局
 変更契約で対応するものと、別工事として対応するものと基準はあるのか。  本案件の場合、当初の解体工事契約の変更条件に当たらず、工事の内容や予定価格から判断して、別件工事とした。
 当初の解体工事の変更契約とせず、別工事として入札し契約したことは、契約行為の透明性の面からもよかったと思う。  
 落札率が低いが、どういった理由が考えられるか。  契約業者からは、当初の解体工事も契約していることから、一貫して契約締結するために経営努力した旨を聞いている。
 アスベストの調査は、当初の解体工事契約に含まれていないのか。  当初の解体工事契約にはアスベストの含有検査は含まれていない。
 当初はこのような2段階の工事になることを想定していなかったのか。  建物内部については従来からアスベストの含有検査を行っていたが、外壁については実施していなかった。
 今回のこともあり、現在解体予定のものについてはすべてアスベスト含有検査を実施した。
 結果として、アスベストの含有は認められなかった。
案件2 「平成20年度坂出第二住宅4号棟土質調査工事」
契約相手方:株式会社増田地質工業
契約金額:1,457,400円
契約締結日:平成20年6月20日
担当部局:四国財務局
 落札率が低く、他の応札業者についてもほとんどが低価格であるが、どういった理由が考えられるか。予定価格に問題はなかったのか。   予定価格については、定期刊行物である「積算資料」「建設物価」に基づいて設定しているため、適正と考えている。
 土質調査工事案件がかなり少ないこともあり、競争性がかなり働いた結果ではないかと考えている。
 これまでも、こういった工事案件の落札率は低かったのか。  昨年度及び一昨年度と各年度1件ずつあったが、いずれも落札率は低かったと記憶している。
 赤字覚悟での契約ということか。  赤字かどうかは不明であるが、今回の案件のヒアリング時の話では、基本的に建設資材を必要とせず費用のほとんどは人件費であることや発注の時期的なことも幸いして、低価格の入札となっているとのことである。
案件3 「『申告案内センター』の運営業務 」
契約相手方:株式会社NTT西日本−四国
契約金額:22,042,832円
契約締結日:平成20年11月5日
担当部局:高松国税局
 本案件は、応札業者が1者であり、入札は不落で随意契約とのことだが、昨年度の契約状況はどうだったのか。  昨年度の応札業者は2者で、入札は1回目で落札している。契約業者は今回と同じである。
 今年度は、入札説明の段階では契約業者以外に3者いたが、結果として応札業者は1者であった。
 推測ではあるが、昨年度に比べ人員的な部分で規模を拡大したため、それが応札業者が1者であった要因の一つではと考えている。
 入札資格や仕様等の条件から、客観的にみて、これらの条件を満たす業者は今回の契約業者以外にありそうなのか。  正確なことは分からないが、昨年度の応札業者が2者であったことや、今年度も入札説明時には契約業者以外に3者いたことからすれば、1者だけでないと思う。
 ただ、納税者の方からの問い合わせに対応するという業務内容から、そういった対応が可能な人材を多く確保するのが難しいのかもしれない。
 契約業者がオペレーターを確保することとなっているが、これを更に別の業者に再委託することは可能か。すべて契約業者が確保ということか。  原則として、すべての契約業者が確保しなければならない。
案件4 「平成20年度四国財務局ホームページ維持管理業務委託」
契約相手方:株式会社富士通四国システムズ
契約金額:1,260,000円
契約締結日:平成20年4月1日
担当部局:四国財務局
 この業務委託については、平成19年度から入札案件としており、それ以前は随意契約で契約業者は『株式会社富士通四国システムズ」とのことであるが、平成19年度の契約状況はどうだったのか。  平成19年度の契約業者も同じく、「株式会社富士通四国システムズ」である。
 このホームページの維持管理委託は、ずっと同じ業者が行っているが、他の業者が入札しづらい状況があるのか。

 特にこの業者が有利というのはないが、初期投資や将来的なリスクを考慮した場合、新規参入というのは難しい部分があるのではないかと思われる。

 このような業務を単年度で契約すると、最初に契約した者が有利となり、他の業者の新規参入が難しいと思われる。複数年度での契約等の工夫をし、できるだけ競争性を確保していただきたい。  今後は新規業者が参入しやすくするように、国庫債務負担行為を活用した長期契約を視野に入れて検討したい。
その他 抽出案件以外で、下記の案件について概要を説明した。
契約件名:高松国税局総合庁舎直流制御用鉛蓄電池取替工事
契約相手方:株式会社ジーエス・ユアサフィールディングス
契約金額:2,068,500円
契約締結日:平成20年12月15日
担当部局:高松国税局