「私たちのくらしと税金」(令和6年度版)(デジタルブック)
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していくか、考えてみましょう。ならないのです。税の分類には、「何に対して課税するか」によって次の3つに分類する方法があります。所得課税個人や会社の所得(収入から経費などを引いたもの)に対する課税所得税、法人税、住民税など消費課税物品の消費やサービスの提供などに対する課税消費税、酒税、たばこ税など相続税、固定資産税など資産課税等資産・財産に対する課税日本の社会保障を主要先進国と比較すると、国民の受益(社会保障支出)に比べて国民の負担(税金と社会保険料)の水準は低いです。高齢化に伴う社会保障支出の増加と国民の負担の関係については、引き続き、国民全体で話し合っていく必要があります。皆さんも、受益と負担のバランスを今後どうどの考え方も『公平』のようですが、1つの方法では完全な『公平』に税金も1つの方法で課税したのでは、完全な『公平』にはなりません。税負担の『公平』を確保するために、税の性格に応じた適切な課税方法を採用して、所得課税、消費課税、資産課税等をバランスよく組み合わせるという工夫が行われています。友だち3人で食事に行きました。みんなでいろいろな料理を分け合って食べたとき、食事代の支払いはどのように負担しますか。なお、食事代金の合計は4,500円で、3人はそれぞれ違う金額のお小遣いを持っています。大きい政府(高福祉・高負担)公的サービスの水準は高くなりますが、その分、国民の負担も大きくなります。(考え方①)3人で均等に割って支払う。(考え方②)たくさん食べた人は多く、少ししか食べていない人は少なく支払う。(考え方③)お小遣いをたくさん持っている人は多く、あまり持っていない人は少なく支払う。分類小さい政府(低福祉・低負担)公的サービスの水準は低くなりますが、その分、国民の負担も小さくなります。説明10税金の例◆受益と負担のバランス◆公平に負担するってどういうこと?

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