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ウイスキー・ブランデーに関するもの

【ウイスキーの種類】(ういすきーのしゅるい)
  1. イ スコッチウイスキー
    イギリスの北部のスコットランドで造られているウイスキーで、製法によりモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーの3タイプに分類されます。
    1. ○モルトウイスキー
      麦芽(モルト)100%を原料に、ポットスチルで蒸留し3年以上樽で貯蔵したウイスキーのことをいいます。単一蒸留所のモルトウイスキーのみのものは、シングルモルトウイスキーといい、個性の強いタイプが多くなっています。
    2. ○グレーンウイスキー
      とうもろこし、ライ麦などの穀類を主原料に、連続式蒸留機で蒸留し3年以上樽で貯蔵したウイスキーのことをいいます。アルコール純度が高く香気が低いので単独の製品はほとんどみられません。
    3. ○ブレンデッドウイスキー
      モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーです。
  2. ロ アイリッシュウイスキー
    原料に麦芽のほか、大麦、ライ麦、えん麦等を使用したアイルランド島で生産されているウイスキーです。グレーンウイスキーをブレンドした風味の穏やかなタイプのものが多くなっています。
  3. ハ アメリカンウイスキー
    とうもろこしを主原料にしてライ麦、小麦、大麦麦芽等を使用し、内側を焦がしたオークの新樽で貯蔵したウイスキーで、アメリカ・ケンタッキー州のバーボンが有名です。樽由来の強い香りと濃い赤褐色がこのウイスキーの特徴です。
  4. ニ 日本のウイスキー
    基本的には、スコッチタイプで、日本人の嗜好に合わせてマイルドなタイプのものが多くなっています。

[資料提供:独立行政法人 酒類総合研究所]

【ウイスキーの歴史】(ういすきーのれきし)
12世紀末のアイルランドで、穀物を原料とした蒸留酒があったという記録があります。スコットランドでは15世紀末に麦芽を原料とした蒸留酒が造られていた記録もあります。この頃は、樽で貯蔵しない無色透明のウイスキーだったようです。18世紀にスコットランドがイングランドに併合されると、ウイスキーに対して過酷な課税が行われることとなりましたが、このとき密造者たちが、麦芽のみを使用したり、麦芽の乾燥にピートを使用したり、樫樽に長期貯蔵したりする現在のモルトウイスキーの製造法を行うようになったといわれています。19世紀に連続式蒸留機(パテントスチル)が発明されると、麦やとうもろこしなどの穀物(グレーン)を原料とし、くせのないグレーンウイスキーが造られるようになりました。その後、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーがウイスキーの主流となって現在に至っています。一方、アメリカに渡ったウイスキー造りの技術は、18世紀後半から産業として発達し、とうもろこしを主原料としたバーボンウイスキーに発展していきました。19世紀後半になるとアメリカでも、パテントスチルの導入が始まり、バーボンウイスキーの蒸留には単式蒸留機(ポットスチル)はほとんど使われなくなっていきました。

[資料提供:独立行政法人 酒類総合研究所]

【パテントスチル】(ぱてんとすちる)
連続式蒸留機のことで、スコッチウイスキーのブレンド用グレーンウイスキーや、アメリカンウイスキーの製造などに使用されます。ポットスチル(単式蒸留機)よりもアルコール濃度が高く、不純物の少ない蒸留酒を造ることができますが、その反面、原料の特質が失われます。
【ピート】(ぴーと)
ヒースなどの湿原植物が自然堆積してできた泥炭(でいたん)がピートといいます。このピートは麦芽の乾燥用燃料に用いられ、乾燥の際に煙臭(スモーキーフレーバー)が麦芽に付きます。モルトウイスキーは、この煙臭が特徴の一つとなっています。
【ブランデーの種類】(ぶらんでーのしゅるい)
  1. イ グレープブランデー(ぶどうブランデー)
    1. ○コニャック
      フランス南西部のボルドー地方北のコニャック地方で造られています。樽熟成による華やかな香りとまろやかな味を特徴とする世界で最も多く飲まれているブランデーです。
    2. ○アルマニャック
      フランス南西部のボルドー地方南のアルマニャック地方で造られます。コニャックよりはやや重く強い味がします。
    3. ○その他
      ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、日本の各国で特徴あるグレープブランデーが製造されています。
  2. ロ 粕とりブランデー
    ワインの搾り粕に水と糖分を加えて発酵させ蒸留した粕とりブランデーのことを、フランスではマール、イタリアではグラッパと呼んでいます。大衆用のブランデーです。
  3. ハ フルーツブランデー(ぶどう以外の果実から造るブランデー)
    1. ○アップルブランデー
      フランスのノルマンディー地方カルバドス県で造られるカルバドスが有名です。
    2. ○チェリーブランデー
      有名なものにドイツのキルシュワッサーがあります。フランス、オランダ、デンマーク、ポーランド、スイス、アメリカ等でも造られています。
    3. ○プラムブランデー
      フランス、ドイツ、中央ヨーロッパ等で生産されています。
    4. ○その他
      西洋なし、いちご、みかん、メロン等を原料とするブランデーが造られています。

[資料提供:独立行政法人 酒類総合研究所]

【ブランデーの歴史】(ぶらんでーのれきし)
イタリア、スペイン、南フランスの各地でワインを蒸留した蒸留酒が造られるようになったのは、12〜14世紀頃です。この頃は樽貯蔵も行われず、透明な酒で、飲み物というよりは薬として使用されていたようです。17〜18世紀にフランスのコニャック地方においてブランデーの生産がはじまり、19世紀に本格的な樽熟成が始まると、一躍、ブランデーの銘醸地として世界的に有名になりました。また、ぶどうの搾り粕やぶどう以外の果実を原料とするブランデーも各地で製造されるようになり、我が国でも昭和30年代頃からブランデーの生産が本格的に行われるようになりました。

[資料提供:独立行政法人 酒類総合研究所]

【ポットスチル】(ぽっとすちる)
単式蒸留機のことで、主にブランデーやモルトウイスキーの製造に使用されます。アルコール以外の他の揮発成分も蒸留されるので、原料から来る特有の香気、成分に富んだ極めて個性の強い蒸留酒となります。