身近な税の使いみち〜国民医療費、年金など〜:税の学習コーナー●入門編 身近な税の使いみち〜国民医療費、年金など〜 税って何に使われているの? わたしたちが納めた税金は、身近なところで使われています。 一番多く使われているのは「社会保障」にかかるものです。 「社会保障」とは、わたしたちが安心して生活していくために必要な「医療」「年金」「介護」「福祉」などの公的サービス(国や地方がする仕事)のことをいいます。 もう少し具体的に調べてみましょう。 ■どんなときに税金は使われているのでしょうか。 ●病気になったとき かぜを引いたり、けがをしたりして病院で手当てをしてもらうと、お金がかかります。 かかった金額の一部には、税金が使われています。 ●年金をもらうとき 老後も安心して暮らしていくために国から受けとるお金(年金)の一部には、税金が使われています。 ●介護が必要になったとき 年をとって体が思うように動かなくなったときなど、介護サービスを利用したときにかかる金額の一部には、税金が使われています。 ●そのほか 心や身体に障害のある人や、生活に困っている人たちを助けるためのお金にも税金が使われています。 豆知識: 昭和30年ごろは、生活に困っている人や失業した人を助けるために、多くの税金が使われていました。 でも現在は、お年寄りの人が増えたため、税金は医療、年金や介護などに多く使われるようになっているんだよ。 ■このようにわたしたちの健康や生活を守るために、 税金が使われていることがわかりましたね。そのほかの使いみちをみてみましょう。 【言葉の意味】 社会保障  国が国民の生活を支えるために作られた制度のことをいいます。 年金  年をとったときなども安心して暮らしていくため、国から受けとるお金です。 福祉  たとえば、心や体に障害のある人たちが、他の人たちと一緒に暮らしていけるように助けたり、年をとって体が思うように動かなくなった人たちの介護(生活の世話)をすることをいいます。 介護  お年寄りや病気になった人の世話をすることです。 公的サービス  国や地方公共団体が行うサービスで、ゴミの収集・処理や、警察、消防などのことをいいます。