身近な税金について:税の学習コーナー[入門編] 身近な税金について 税って何だろう? わたしたちが暮らす社会には、たくさんの種類の税があります。 どんな税金をどうやって納めているのかな? ■身近にいる人たちをみてみましょう。 ●こころさんの場合 こころさんは、スーパーマーケットで、110円のノートを買いました。この場合、こころさんが払った110円のうち、消費税はいくら含まれているでしょうか? ヒント:日本では、商品やサービスの価格に10%の消費税が含まれているよ。  ノート代 100円(税抜き価格) + 100円×10%(消費税) = 100円 + 10円   ↓ この消費税10円は、スーパーマーケットが預かって、まとめて税務署に納めます。 豆知識: 消費税(付加価値税)は、日本だけでなく、世界100以上の国・地域にあります。 ●こころさんのお父さんの場合 こころさんのお父さんは、会社に勤めています。  ↓ 会社は、お父さんに支払うお給料の中から、税金を差し引いて、まとめて国(税務署)や地方(都道府県や市区町村)に納めます。 豆知識: 税金には、国(税務署)に納める国税と地方(都道府県や市区町村)に納める地方税があります。所得税や消費税は国税ですが、住民税は地方税なので、納めるところが違うんだよ。 ●こころさんのお母さんの場合 こころさんのお母さんは、自分でパン屋を経営しています。  ↓ お母さんは、毎年かせいだお金や税金を自分で計算して税務署へ申告し、所得税や住民税を国や地方に納めています。 豆知識: 1年間にかせいだお金や納める税金などを自分で計算して、税務署に申告することを、「確定申告」といいます。 ●会社の場合 会社も税金を納めています。 会社は、毎年、かせいだお金や税金を計算して税務署へ申告し、法人税などを納めています。 ■いろんな税金がありましたね。 では、わたしたちが納める税金を合計すると、どれくらいになるのでしょうか? 【言葉の意味】 税務署  税金についての相談に応じたり、正しく税金が納められているか調べたり、地域の人たちや会社から税金を集める仕事をしているところです。 消費税  商品を買ったりサービスを受けたりしたときなどにかかる税金で、消費者が負担します。 所得税  会社からもらう給料やボーナス、自分で商売をしてかせいだお金などにかかる税金です。 住民税  住民が、それぞれ住んでいる都道府県や市区町村に納める税金です。 法人税  会社がもうけたお金などにかかる税金です。 申告  1年間の税金などを自分で計算して、税務署に決められた書類(申告書)を出すことです。