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平成28年度(第65回)名古屋国税局酒類鑑評会について

平成28年11月11日
名古屋国税局

平成28年度名古屋国税局酒類鑑評会においては、吟醸酒115点(67製造場)、純米酒66点(66製造場)、本醸造酒51点(51製造場)の合計232点の出品があった。
 吟醸酒については、近年使用する酵母が多様化していることを踏まえ、伝統型酵母()を使用した吟醸酒の区分を設け、更にアルコール添加の有無により分けて品質評価を行った。
 純米酒・本醸造酒については、日本酒独特の飲用形態であるお燗酒で品質評価を行った。
 慎重かつ厳正な品質評価の結果、特に成績の良かった吟醸酒40点(24製造場)、純米酒25点(25製造場)、本醸造酒18点(18製造場)を優等賞に選出した。
 平成27酒造年度(平成27年7月1日から平成28年6月30日まで)は、気候の影響により、原料米が溶けやすい傾向にあったことに加え、酒造期は、平年に比べて温暖な気候が続く中で、気温が急に冷え込む日があるなど寒暖の差が大きく、温度管理に注意を要する年であったが、製造者が優れた技術を遺憾なく発揮したことで、米の甘味や旨味がよく出た良質な清酒が醸造されていた。
 さらに、上槽後のお酒の香味についても、細心の注意を払って貯蔵管理を行ったことで、香り豊かで味わい深い、すばらしい品質の清酒に仕上がっていた。
 吟醸酒は、使用した酵母の特性が活かされ、香りの穏やかなものから華やかなものまでそれぞれの特徴が良く出ており、米由来の上品な甘味やまろやかな旨味とバランス良く調和したものが多く見られた。
 純米酒は、酸味が効いて味にしまりが感じられるものや、米の旨味を引き出し、深い味わいを有するものなど、多彩な特徴のものがみられ、また、本醸造酒は、軽快な味わいの中にも豊かな個性が感じられるなど、いずれも食中酒として飲用するにふさわしいものが多く見受けられ、製造者の技術レベルの高さを確認した。

1 酒類鑑評会の目的

管内清酒の品質評価を通じて、酒造技術の進歩・発展を促し、管内清酒の品質向上を図ることをもって酒類業の振興と消費者利便に資することを目的とする。

2 部門

吟醸酒、純米酒及び本醸造酒の3部門

3 評価対象酒及び評価方法

(1) 吟醸酒の部

平成27酒造年度に自己の製造場で製造した吟醸酒及び純米吟醸酒の原酒を評価対象とし、使用酵母で区分した上で、アルコール添加の有無と香りによるグループ分けをして、18℃で品質評価を行った。

(2) 純米酒の部

自己の製造場で製造し、市販酒と同等のアルコール度数とした純米酒又は特別純米酒を評価対象とし、精米歩合(60%以下と60%超)で区分した上で、45℃の温度帯で品質評価を行った。

(3) 本醸造酒の部

自己の製造場で製造し、市販酒と同等のアルコール度数とした本醸造酒又は特別本醸造酒を評価対象とし、純米酒の部同様、精米歩合で区分の上、45℃の温度帯で品質評価を行った。

4 品質評価

(1) 品質評価日程

平成28年 9月30日(金):吟醸酒の部(予審)
10月4日(火):純米酒及び本醸造酒の部
10月5日(水):吟醸酒の部(決審)

(2) 品質評価員

清酒のきき酒に精通した、当局管内4県の酒造技術指導機関職員、学識経験者、酒造・卸酒販・小売酒販の各組合から推薦を受けた者及び鑑定官室職員から選出した。
 品質評価員の人数は、延べ47名でした。

5 各県出品状況及び入賞状況

「各県出品状況及び入賞状況」のとおり

6 優等賞受賞者

「平成28年度名古屋国税局酒類鑑評会優等賞受賞者名簿」のとおり

(注)  伝統型酵母
 現在ではバイオテクノロジーの進歩により吟醸香を高生産する酵母が開発され、鑑評会で使用される酵母の主流となっているが、それらの酵母が開発される以前から吟醸酒に使用されていた清酒醸造用優良酵母を表す。
 現在主流の吟醸酒が、華やかなリンゴ様の香りを主体とした上品な味であるのに対し、伝統型酵母を用いた吟醸酒は、落ち着いたバナナ様の香りであり、後味の残らないまろやかな味になり、特徴が大きく違うことから区分を分けて品質評価している。