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平成23年度(第60回)名古屋国税局酒類鑑評会について

平成23年11月7日
名古屋国税局

平成23年度名古屋国税局酒類鑑評会においては、吟醸酒111点(67製造場)、純米酒70点(70製造場)、本醸造酒60点(60製造場)の合計241点の出品がありました。
 吟醸酒については、近年使用する酵母が多様化していることを踏まえ、伝統型酵母(注1)を使用した吟醸酒の区分を設け、区分ごとに品質評価を行いました。
 純米酒・本醸造酒については、日本酒独特の飲用形態であるお燗酒で品質評価を行いました。
 品質評価にあたっては、慎重かつ厳正に実施しました。
 品質評価の結果、特に成績の良かった吟醸酒41点(26製造場)、純米酒26点(26製造場)、本醸造酒22点(22製造場)を優等賞に選出しました。
 昨年は記録的な猛暑により米質が硬く溶けにくかったため、酒造りには苦労の多い年でありましたが、製造者の優れた技術によりそれをカバーし、出品酒はすばらしい品質の清酒に仕上がっていました。吟醸酒は、ふくよかな味わいのものから香りの華やかなものまでそれぞれの特徴がよく出ていました。純米酒は、味の切れが良いもの、味わいの深いものなど個性豊かなものが多く、本醸造酒は淡麗な味わいのものもあり、技術レベルの高さを確認いたしました。

1 酒類鑑評会の目的

管内清酒の品質評価を通じて、酒造技術の進歩・発展を促し、管内清酒の品質向上をもって酒類業の振興と消費者利便に資することを目的とします。

2 部門

吟醸酒、純米酒及び本醸造酒の3部門で行いました。

3 評価対象酒及び評価方法

(1)吟醸酒の部

平成22酒造年度(平成22年7月1日から平成23年6月30日まで)に自己の製造場で製造した、吟醸酒及び純米吟醸酒の原酒を評価対象とし、各区分ごとに、アルコール添加の有無と香りの高さによるグループ分けをして、常温で品質評価を行いました。

(2)純米酒の部

自己の製造場で製造し、市販酒と同等のアルコール度数とした純米酒又は特別純米酒を評価対象とし、精米歩合(60%以下と60%超)で区分した上で、45℃の温度帯で品質評価を行いました。

(3)本醸造酒の部

自己の製造場で製造し、市販酒と同等のアルコール度数とした本醸造酒又は特別本醸造酒を評価対象とし、純米酒の部同様、精米歩合で区分の上、45℃の温度帯で品質評価を行いました。

4 品質評価

(1)品質評価日程

  • 平成23年 10月6日(木):吟醸酒の部予審
  •  10月7日(金):純米酒及び本醸造酒の部
  •  10月11日(火):吟醸酒の部決審

すべて、当局鑑定官室試験室において実施しました。

(2)品質評価員

清酒のきき酒に精通した、当局管内4県の酒造技術指導機関職員、学識経験者、酒造・卸酒販・小売酒販の各組合より推薦を受けた者及び鑑定官室職員により実施しました。
 品質評価員の人数は、延べ46名です。

5 各県出品状況及び入賞状況

「各県出品状況及び入賞状況」のとおりです。

6 優等賞受賞者

「平成23年度名古屋国税局酒類鑑評会優等賞受賞者名簿」のとおりです。

(注1)伝統型酵母とは
現在ではバイオテクノロジーの進歩により吟醸香を高生産する酵母が開発され、鑑評会で使用される酵母の主流となっていますが、それらの酵母が開発される以前から吟醸酒に使用されていた清酒醸造用優良酵母を指します。
現在主流の吟醸酒が、華やかなリンゴ様の香りを主体とし切れの良い味であるのに対し、伝統型酵母を用いた吟醸酒は、落ち着いたバナナ様の香りであり、後味の残らないまろやかな味になります。
鑑評会の主目的は酒造技術の進歩・発展でありますが、技術の伝承の観点から、平成21年度より伝統型酵母の区分を設けて品質評価を行っています。