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【第6回 酒類販売業等に関する懇談会】 議事録(2)

奥村座長
 というのが、一応、私たちが取っかかりにできる現実だと考えまして、さてこれは放置しておいていいかどうかということで、警察的見地から考えては、非行の把握は難しくなるのではないかという意見が出ているわけですが、これは懇談会の先生方は共通した考え方としてよろしいでしょうか。それとも、ちょっとまず何かボタンの取り違えがあるのではないかとか、何かがございましたらご指摘いただきたいと思います。
 どうぞ。

須磨氏
 母親的実感から申しまして、息子の場合とか息子の友達がうちに来たときにさまざまな話を聞いていると、今、高校生に限らず、中学生のときから部活のコンパでビールを飲むことがよくあると聞いております。そして、罪悪感はほとんどありません。なぜないかと言われると、大人がお酒を飲んではいけないという根拠をちゃんと示していないというのが子供たちの実感のようでございます。飲んじゃいけないんだよと、法律だからと、どうして二十歳かという根拠がまずはっきりしない。子供の論理ですね。だから、私もそれに対して正確にこういう理由だからと、脳細胞がこうなるからという答えができなくて苦しんだ覚えがあります。
 例えばこれが購入する方のパーセンテージだとすると、飲酒パーセンテージに変えると私はさらにふえるのではないかと思いますし、コンパで飲まないと逆にいじめられるというようなほかの弊害もあって、飲みたいということだけでなく、実態的には、かなりの方が高校3年男子に限らず、かなりの子供たちが飲酒年齢に達さない子供たちが飲んでいるのではないかと思います。また、飲むに当たって、コンビニなどで簡単に買いやすい状況もあるようです。この懇談会でどこまでそれが話し合え、また解決できるのかわかりませんけれども、現状認識として知っておいた方がいいのではないかと思っております。

奥村座長
 ありがとうございました。
 ほかの先生方の追加的なコメント等をお願いしたいと思います。調査は2回しか行われていないので、例えばコンビニ、スーパーで売り出したから変わったかどうか、ちょっと実証はとても学問的にはできませんが、お感じも含めてどうぞ。

神崎氏
 私も、少し身の回りの酒販店を歩いて聞いてみましたら、やはり売ってはいけないことがわかっていても、対面販売を私は重視して、極端に言うと自販機を撤廃すべきとの考えですけれども、そうかといって、その場で売らないといってぐさりとやられるのは嫌だというのが私の周りの数軒の酒屋の共通した意見でした。
 それから、飲酒パーセンテージがふえているというのは、この数字以上だろうと思いますのは、一方でたばこを見てみればよく見当がつくと思います。明らかな数字は出ませんが、かつてはやはり高校生が制服を着て通学途上で吸うことはしていなかったように思います。トイレで吸ったり、グラウンドの片隅だったのですが、もう今、通学途上、学生服を着て吸っているのが男女ともそれほど不思議でなくなっておりますので、何らかの形で規制を厳しくしない限り、これはもう相当限りなくふえてくる傾向だと思います。

奥村座長
 ほかの先生方はいかがですか。どうぞ。

井岸氏
 データがない部分、まことに残念だと思うのですが、やはりコンビニというふうに決めつけていいかどうかなんです。ちょうど平成12年の調査といっていますが、平成11年からの数値だと思うのですが、自販機を自粛しようと小売中央会がやり出した、そのさなかだと思うんです。ですから、本当に現状と自粛する前、撤廃する前との差でも出て来ない限り、自販機のウエイトというのがかなり高いはずなんですがはっきりしません。また、自販機の時間的な制限にしましても、比較的、最近時になってそういうのが徹底されてきているわけですから、だから悪いのはコンビニだ、というふうに決めつけちゃうと、何かそれでいいのかなという気はしますけれど。

奥村座長
 今の井岸先生のお話は、まず高校生の56.2%がコンビニ、スーパーで買っていることにプラスして、さらに自販機から買っているという意味でおっしゃっているのですか。それとも、自販機がコンビニ、スーパーの中に置いてあるということですか。

井岸氏
 いやいや、他の事です。

奥村座長
  少なくとも56.2%が買っていることについては、ご異論はないわけですね。さらにこれよりは大きいだろうということをおっしゃっているのですね。

井岸氏
 ええ。ですから、自販機の問題を無視してはいけないのだろうと思うんですね。自販機が撤廃されたので56%になったと思うんですね。

工藤課長補佐
 厚生労働省の調査につきまして、若干、厚生労働省に代わりまして説明を補足させていただきますと、第4回の厚生労働省の資料の4ページ目でございます。まず、調査の期間でございますが、平成12年の12月から13年1月末まで、3番の調査方法のところで書かれてございますけれども、12年12月から13年1月末までその調査をいたしまして、生徒が自記式無記名式で記入した後、そのまま教師が回収して、未開封のまま国立公衆衛生院に調査の結果が提出されたというものでございます。
 その調査の結果につきまして、概要が5ページに書かれてございまして、特に(3)番で酒の入手経路、今、井岸先生からお話がございましたところでございますが、その酒の入手経路というのが(3)番にございます。これに書かれているところを見ますと、入手経路といたしましては、コンビニエンスストア、スーパーマーケットと回答した者が男子で56.2%という数字でございます。あわせて、ずっと下の方を見ていきますと、下から2行目でございますが、自販機と回答した者は男子で20.6%、平成8年と比べた場合に31.9%から減っているのではないかという状況はあろうかと思います。なお、複数回答があったという注釈になってございます。補足でございますが、以上です。

奥村座長
 コンビニ、スーパーで買っている、あと自販機でも買っている人たちもいるので、ちょっとこの統計から識別はできませんので、若干プラスアルファがこれに乗っかっているだろうと、そういう判定でよろしいかと思いますが、さて、だから何だということなのですが、まず、高校生の方たちは自分で判断できるのだから、自分でリスクをとって買う分にはどうということないんじゃないかという判定ができるかもしれないし、高校生たちにリスクを教えてないんじゃないか、我々はその責任があるというかもしれないし、何らかのチェックをしなければいけないという立場に立ったときに、経済的な規制なのか、それともそれ以外の社会的な規制なのかと。経済的規制の場合には、作る方か売る方か、あるいは誰かほかの人かと、いろいろなことが出てまいると思いますけれども、一番最初のところで、もう高校生3年生だから判断できるので、自分でリスクをとってやっているのだから、いらざることだと、そういうところまで言えますでしょうか。これはちょっとやはり高校3年生では無理だから、20歳以下はだめだと言っているのではないかと、そういうふうに考えるべきなのでしょうか。水谷先生のご見解をぜひ伺いたいです。

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