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ホーム活動報告・発表・統計審議会・研究会等第4回 酒類分科会 説明資料>「清酒の製法品質表示基準」の概要

「清酒の製法品質表示基準」の概要

※ 下線を付している部分が、重要基準として定める予定の事項である。

1 特定名称の清酒の表示

 吟醸酒、純米酒、本醸造酒を特定名称の清酒といい、原料、製造方法等の違いによって分類される。それぞれ所定の要件に該当するものにその名称を表示することができる。

2 必要記載事項の表示

 清酒には、次の事項を、原則として8ポイントの活字以上の大きさの日本文字で表示しなければならない。

  1.  原材料名、特定名称の清酒については精米歩合
  2.  製造時期
  3.  保存又は飲用上の注意事項
  4.  原産国名(輸入品の場合に記載)
  5.  外国産清酒を使用したものの表示(国内において、国内産清酒と外国産清酒の両方を使用して製造した清酒については、その外国産清酒の原産国名及び使用割合を記載)

3 

 清酒には、次の事項を、記載することができる。

  1. イ 原料米の品種名ロ清酒の産地名
  2. ハ 貯蔵年数
  3. ニ 原酒
  4. ホ 生酒
  5. ヘ 生貯蔵酒
  6. ト 生一本
  7. チ 樽酒
  8. リ 「極上」、「優良」、「高級」等品質が優れている印象を与える用語
  9. ヌ 受賞の記述

4 表示禁止事項

 清酒には、次の事項を記載することはできない。

  1.  最上級を意味する用語
  2.  官公庁御用達又はこれに類似する用語
  3.  特定名称の清酒以外の清酒について特定名称に類似する用語(特定名称の清酒に該当しないことが明確に分かる説明表示がされている場合には、記載できる。)

清酒の製法品質表示基準

  1. ※1 重要基準として定める予定の事項については、下線を付している。
  2. ※2 本表示基準は、酒類分科会において了承された改正案を織り込んだものとなっている。

平成元年11月22日 国税庁告示第8号

改正  平成9年2月26日

国税庁告示第2号

(特定名称の清酒の表示)

1 次の表の左欄に掲げる清酒の特定名称は、当該清酒がそれぞれ同表の右欄に掲げる製法品質の要件に該当するものであるとき、当該清酒の容器又は包装に表示できるものとする。

特定名称 製法品質の要件
吟醸酒  精米歩合60%以下の白米、米こうじ及び水、又はこれらと醸造アルコールを原料とし、吟味して製造した清酒で、固有の香味及び色沢が良好なもの
純米酒  白米、米こうじ及び水を原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの
本醸造酒  精米歩合70%以下の白米、米こうじ、醸造アルコール及び水を原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの

本表の適用に関する通則

  1. (1) 精米歩合とは、白米(玄米からぬか、胚芽等の表層部を取り去った状態の米をいい、米こうじの製造に使用する白米(以下「こうじ米」という。)を含む。以下同じ。)のその玄米に対する重量の割合をいうものとする。
  2. (2) 白米とは、農産物検査法(昭和26年法律第144号)により、3等以上に格付けされた玄米又はこれに相当する玄米を精米したものをいうものとする。
  3. (3) 米こうじとは、白米にこうじ菌を繁殖させたもので、白米のでんぷんを糖化させることができるものをいい、特定名称の清酒は、米こうじの使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量割合をいう。以下同じ。)が、15%以上のものに限るものとする。
  4. (4) 醸造アルコールとは、でんぷん質物又は含糖質物を原料として発酵させて蒸留したアルコールをいうものとする。
  5. (5) 醸造アルコールを原料の一部としたものについては、当該アルコールの重量(アルコール分95度換算の重量による。)が、白米の重量の10%を超えないものに限るものとする。
  6. (6) 精米歩合、こうじ米の使用割合及び醸造アルコールの白米に対する重量の割合が基準に適合しているかどうかは、1%未満の端数を切り捨てた数値により判定するものとする。
  7. (7) 特定名称の清酒は、酒税法(昭和28年法律第6号)第43条第2項((みなし製造))の規定の適用を受けたものを除くものとする。
  8. (8) 香味及び色沢が良好なものとは、異味異臭がなく清酒固有の香味及び色沢を有するものをいうものとする。

2 前項に掲げる特定名称の清酒の表示は、当該特定名称によることとし、これと類似する用語又は特定名称に併せて「極上」、「優良」、「高級」等の品質が優れている印象を与える用語は用いないものとする。ただし、次の各号に掲げる場合については、それぞれ当該各号に掲げるところによることとして差し支えない。

  1. (1) 吟醸酒のうち、米、米こうじ及び水のみを原料として製造したものに「純米」の用語を併せて用いること。
  2. (2) 吟醸酒のうち、精米歩合50%以下の白米を原料として製造し、固有の香味及び色沢が特に良好なものに「大吟醸酒」の名称を用いること。
  3. (3) 純米酒又は本醸造酒のうち、香味及び色沢が特に良好であり、かつ、その旨を使用原材料、製造方法その他の客観的事項をもって当該清酒の容器又は包装に説明表示するもの(精米歩合をもって説明表示する場合は、精米歩合が60%以下の場合に限る。)に「特別純米酒」又は「特別本醸造酒」の名称を用いること。

(記載事項の表示)

3 次の各号に掲げる事項は、それぞれ当該各号に掲げるところにより、清酒の容器又は包装に表示するものとする。

  1. (1) 原材料名
     当該清酒の製造に使用した原材料名(水を除く。)を、酒税法に規定する原材料名をもって次の方法で表示する。ただし、同法施行令に規定する原材料にあっては、一般に慣熟した呼称又は包括的な呼称によることとして差し支えない。
     この場合において、特定名称を表示する清酒については、原材料名の表示の近接する場所に精米歩合を併せて表示すること。原材料名米、米こうじ、(以下、使用した原材料を使用量の多い順に記載する。)
  2. (2) 製造時期
     当該清酒を販売する目的をもって容器に充てんし密封した時期を、次のいずれかの方法で表示する。ただし、第5項に掲げる貯蔵年数を表示するものにあっては、製造時期に代えて製造場から移出した時期を表示すること、また、保税地域から引き取る清酒(酒税法第28条の3第1項((未納税引取))の規定の適用を受け、未納税で引き取るものを除く。以下同じ。)で、製造時期が不明なものにあっては、製造時期に代えて輸入年月(関税法(昭和29年法律第61号)第67条((輸出又は輸入の許可))に規定する輸入許可書に記載されている年月をいう。)を「輸入年月」の文字の後に表示することとして差し支えない。
    1.  製造年月平成9年4月
    2.  製造年月9.4
    3.  製造年月1997.4
    4.  製造年月97.4
  3. (3) 保存又は飲用上の注意事項
    製成後一切加熱処理をしないで製造場から移出する清酒には、保存若しくは飲用上の注意事項を表示する。
  4. (4) 原産国名
    保税地域から引き取る清酒(当該引取り後、詰め替えて販売するものを含むには、当該清酒の原産国名を関税法第67条に規定する輸入申告に記載する原産地名をもって表示する。この場合において、原産国名に続けて当該清酒の生産地名を表示することとしても差し支えない。
  5. (5) 外国産清酒を使用したものの表示
    国内において、国内産清酒と外国産清酒の両方を使用して製造した清酒については、外国産清酒の原産国名及び使用割合を表示する。なお、使用割合は、10%の幅をもって表示することとして差し支えない。

4 前項の規定により表示すべき事項は、当該清酒の容器又は包装の見やすい所に明りょうに表示するものとし、表示に使用する文字は、8ポイントの活字以上の大きさの統一のとれた日本文字とする。ただし、容量200ミリリットル以下の容器にあっては、6ポイントの活字以上の大きさとして差し支えない。

(任意記載事項の表示)

5 次の各号に掲げる事項を清酒の容器又は包装に表示する場合は、それぞれ当該各号に掲げるところにより行うものとする。

  1. (1) 原料米の品種
     名原料米の品種名は、当該原料米の使用割合(当該清酒の製造に使用した原料米の総使用量に占める割合をいう。以下同じ。)が50%を超える場合(複数の原料米の品種名を表示するときは、当該複数の原料米の合計の使用割合が50%を超える場合)に表示できるものとし、表示にあたっては、当該原料米の使用割合を併せて表示するものとする。
  2. (2) 清酒の産地名
     清酒の産地名は、当該清酒の全部が当該産地で醸造(加水調整をする行為を含む。)されたものである場合に表示できるものとする。
  3. (3) 貯蔵年数
     貯蔵年数(清酒を貯蔵容器に貯蔵した日の翌日からその貯蔵を終了した日までの年数をいう。)は、1年未満の端数を切り捨てた年数により表示するものとし、貯蔵年数の異なるものを混和した清酒である場合は、当該年数の最も短い清酒の年数をもって表示するものとする。
  4. (4) 原酒
     原酒の用語は、製成後、加水調整(アルコール分1%未満の範囲内の加水調整を除く。)をしない清酒である場合に表示できるものとする。
  5. (5) 生酒
     生酒の用語は、製成後、一切加熱処理をしない清酒である場合に表示できるものとする
  6. (6) 生貯蔵酒
     生貯蔵酒の用語は、製成後、加熱処理をしないで貯蔵し、製造場から移出する際に加熱処理した清酒である場合に表示できるものとする。
  7. (7) 生一本
     生一本の用語は、単一の製造場のみで醸造した純米酒である場合に表示できるものとする。
  8. (8) 樽酒
     樽酒の用語は、木製の樽で貯蔵し、木香のついた清酒(びんその他の容器に詰め替えたものを含む。)である場合に表示できるものとする。
  9. (9) 「極上」、「優良」、「高級」等品質が優れている印象を与える用語
     「極上」、「優良」、「高級」等品質が優れている印象を与える用語は、同一の種別又は銘柄の清酒が複数ある場合において、香味及び色沢が特に良好であり、かつ、その旨を使用原材料、製造方法その他の客観的事項をもって説明できる清酒である場合に表示できるものとする。なお、「特別」の用語は、「特別純米酒」及び「特別本醸造酒」に限定して使用することができるものとする。
  10. (10) 受賞の記述
     受賞の記述受賞の記述は、公的機関(品質審査の実施方法が公開され、当該品質審査を毎年又は一定期間毎に継続して実施することとしている機関に限る。)から付与された賞である場合に、当該受賞した清酒と同一の貯蔵容器に収容されていた清酒について表示できるものとし、表示に当たっては、授賞機関及び受賞年を併せて表示するものとする。

(表示禁止事項)

6 次の各号に掲げる事項は、これを清酒の容器又は包装に表示してはならないものとする。ただし、第3号に掲げる事項については、当該事項の表示の近接する場所に、第4項に規定するポイントの活字以上の大きさで、特定名称の清酒に該当しないことが明確に分かる説明表示がされている場合には、表示することとして差し支えない。

  1. (1) 清酒の製法、品質等が業界において「最高」、「第一」、「代表」等最上級を意味する用語
  2. (2) 官公庁御用達又はこれに類似する用語
  3. (3) 特定名称以外の清酒について特定名称に類似する用語

附則

  1.  この告示は、平成9年7月1日から施行する。
  2.  平成9年12月31日以前に酒類の製造場(酒税法第28条第6項又は第28条の3第4項の規定により酒類の製造免許を受けた製造場とみなされた場所を含む。)から移出し、若しくは保税地域から引き取る清酒(酒税法第28条第1項又は第29条第1項の規定の適用を受けるものを除く。)又は酒類の販売場から搬出する清酒の製法、品質に関する表示については、なお従前の例によることができる。