(1) 審査概況

東京国税局では、令和2年酒類鑑評会を開催し、出品された清酒、本格焼酎について、第1審を9月17日(木)〜18日(金)及び24日(木)〜25日(金)に、第2審を9月29日(火)及び10月2日(金)に行いました。
 全体の出品状況は、清酒吟醸部門に25場25点、清酒純米吟醸部門に31場31点、清酒燗酒部門に24場24点、清酒純米燗酒部門に30場30点及び本格焼酎部門に8場18点の出品がありました。
 審査は部門別に、酒類の品質評価に十分な経験及び能力を有するとともに、製造方法や貯蔵・熟成に関する知識を有する者9〜10名の審査員により、採点法並びに特性及び欠点の指摘によって、味、香り及び香味の調和を慎重かつ厳正に評価しました。
 その結果、清酒吟醸部門10場、清酒純米吟醸部門12場、清酒燗酒部門9場、清酒純米燗酒部門12場及び本格焼酎部門3場を、優等賞受賞製造場として選定しました。

(2) 出品酒の酒質

各部門の出品酒における品質の総評は、以下のとおりです。

イ 清酒各部門

原料米は、例年と比較して、五百万石などの早生品種、山田錦などの晩生品種ともに溶けにくい状況でした。酒造期の気温は異常気象ともいえる記録的な暖かさとなり、例年にも増して醪管理に苦労したとの話も聞いております。また、酒造期の後半からは新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する状況もあり、各製造者においては近年類を見ない苦労があった模様です。このような状況ではありましたが、製造責任者をはじめとする現場の方々の卓越した技術により、醪の仕込み及び発酵管理を工夫した結果、軽やかで、なめらかな酒質の出品酒が多く出品されていました。

  • (イ) 清酒吟醸部門

    穏やかで上品な吟醸香と、豊かな甘みと味わいが調和した個性的で特徴のある吟醸酒が数多く出品されていました。

  • (ロ) 清酒純米吟醸部門

    リンゴ系の吟醸香が豊かで個性的な香味を感じる酒質のものや、バナナ系の吟醸香が軽快で切れのよい酒質のものもあり、酵母の特性を活かしつつ原料米からの味わいを引き出した酒質で、バラエティーがありました。

  • (ハ) 清酒燗酒部門

    軽快で香味の調和の取れた酒質で、バラエティーの差は大きくないものの、それぞれの個性を活かした食中酒としての品質が感じられる燗酒となっていました。

  • (ニ) 清酒純米燗酒部門

    甘味や酸味を豊かに感じる厚みのあるボディーの酒質から軽快な香りと味わいが調和した軽やかな酒質までバラエティーに富んでいました。今後、更に熟成することで、より香味が広がる可能性が感じられるものもありました。

ロ 本格焼酎部門

米、麦、甘藷、酒粕等の原料特性や蒸留方法が香味に反映され、軽快で華やかな香りのものや力強い香味の個性豊かな酒質のものといった香味の広がりが感じられるとともに、近年の酒質向上の成果がうかがえました。

ハ ビール・発泡酒部門

様々なスタイルのビールや発泡酒が出品されていました。いずれの出品酒も原料特性が感じられ、スタイルを反映した味わいを持つ良質でバラエティーに富んだビール・発泡酒となっていました。


令和2年酒類鑑評会の結果について

  1. 1 鑑評会の開催目的等
  2. 2 出品状況
  3. 3 優等賞受賞製造場一覧
  4. 4 審査概況と出品酒の酒質
  5. 5 審査員
  6. 6 Tokyo Regional Sake Awards 2020(in English)