東京国税局では平成28年酒類鑑評会を開催し、出品された清酒、本格しょうちゅう及びビール・発泡酒について、第1審を10月4日(火)及び5日(水)に、第2審を本格しょうちゅう部門については5日(水)、清酒吟醸部門及び清酒燗酒部門は7日(金)に行いました。
全体の出品状況は、清酒吟醸部門に33場84点、清酒燗酒部門に32場32点、本格しょうちゅう部門は9場から14点、ビール・発泡酒部門は13場から36点の出品がありました。
審査は部門別に、酒類の品質評価に堪能な11から13名の審査員により、評点法とプロファイル法によって、味、香り及び香味の調和について、慎重かつ厳正に評価しました。
その結果、清酒吟醸部門13場、清酒燗酒部門11場、及び本格しょうちゅう部門3場を優等賞受賞製造場として選定し、11月2日(水)に東京国税局にて表彰式を行いました。
また、同日、製造技術研究会を開催しました。
各部門の出品酒における品質の総評は次のとおりです。
清酒吟醸部門は、フルーティな吟醸香と適度に熟成したなめらかな味わいが見事に調和しており、秋上がりのしたまさに飲みごろの吟醸酒が多く出品されておりました。
清酒燗酒部門は、すっきりしたものから味わいの深い熟成したものまで様々なタイプのものが出品されており、いずれもこれからの季節にお燗をして飲む清酒にふさわしい品質となっていました。
本格しょうちゅう部門は、米、麦、甘藷及び酒粕を原料とし、それぞれの原料特性が香味にしっかり反映されている特色のある芳醇な味わいの本格しょうちゅうが出品されておりました。
ビール・発泡酒部門は、昨今のクラフトビールブームを受けて、さわやかなホップの香りや香ばしい麦芽の風味、各ビール・発泡酒のスタイルに相応した重厚な味わいなど、出品者の製造技術の高さと商品コンセプトが明確に表れた、良質で個性豊かなビール・発泡酒が出品されておりました。