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6. 平成23年度　租税収納状況

1　概要

　平成23年度の収納済額は、1兆5,690億2,300万円、前年に比べ8.6％、1,239億5,300万円の増加となっている。

　東北6県における平成23年度の租税の収納済額は、1兆5,690億2,300万円で、前年度に比べ8.6％、1,239億5,300万円増加した。
　対前年比較では、平成18年度以来5年ぶりに増加している。
　しかしながら、平成23年度の収納済額には、東日本大震災の発生（平成23年3月11日）により、青森県、岩手県、宮城県及び福島県の全域について申告期限延長措置がとられ、平成22年度から平成23年度に申告・納付期限が延長された税目に係る納税額が含まれていることに留意する必要がある。（【参考1】、【参考2】参照）

2　主要税目の収納状況

　主要税目は、酒税、揮発油税及び地方揮発油税が減少したほかは、いずれも増加している。

• (1)　源泉所得税
  　3,900億8,400万円（収納済額全体に対するウェイト24.9％）で、前年に比べ3.1％、117億8,600万円増加した。
• (2)　申告所得税
  　1,277億3,000万円（収納済額全体に対するウエイト8.1％）で、前年に比べ98.7％、634億3,500万円増加した。
• (3)　法人税
  　2,662億7,700万円（収納済額全体に対するウエイト17.0％）で、前年に比べ61.2％、1,011億3,300万円増加した。
• (4)　消費税及び地方消費税
  　4,981億900万円（収納済額全体に対するウエイト31.7％）で、前年に比べ16.2％、695億2,100万円増加した。
• (5)　酒税
  　450億7,400万円（収納済額全体に対するウエイト2.9％）で、前年に比べ56.3％、580億5,900万円減少した。
  　東日本大震災により酒類製造工場などの施設が被害を受け、課税原因となる酒類の出荷が長期間停止したたことが要因の一つではないかと考えられる。
• (6)　揮発油税及び地方揮発油税
  　1,287億9,400万円（収納済額全体に対するウエイト8.2％）で、前年に比べ32.4％、617億1,600万円減少した。
  　東日本大震災により製油所などの施設が被害を受け、課税原因となる揮発油の出荷が長期間停止したたことが要因の一つではないかと考えられる。
• (7)　その他
  　主要税目を除いたその他の税目の収納済額は、1,129億5,600万円で、前年に比べ1.9％、21億4,600万円減少した。
  　なお、その他の税目とは、相続税、たばこ税、たばこ税及びたばこ特別税、石油石炭税、電源開発促進税、石油ガス税、自動車重量税、航空機燃料税及び印紙収入金のことをいう。

【参考1】

○　租税収納の受入期間
　平成23年度の租税収納の受入期間は、平成23年4月1日から平成24年5月31日である。
　なお、租税収納の受入期間には、4月及び5月の出納整理期間があり、平成23年4月及び5月については、納税義務が成立した日を基準にして 22年度分と23年度分に、平成24年4月及び5月についても、同様に23年度分と24年度分に振り分けて計上されることになる。

【参考2】

○　東日本大震災による申告・納付期限延長等一覧表

平成23年度　租税収納状況

単位：百万円、％、（　）前年比

(注)

• 1　「消費税及び地方消費税」には「消費税」を含む。
• 2　「揮発油税及び地方揮発油税」には「揮発油税及び地方道路税」を含む。
• 3　仙台国税局引受分については、宮城県に含む。
• 4　百万円未満を四捨五入しているため、合計と符合しない場合がある。