平成24年11月
仙台国税局

 仙台国税局においては、東日本大震災により被災された方の税の減免手続き等の事務を最優先に取り組みつつ、納税者及び地域の実情に応じて所得税及び消費税調査等を実施しました。
 平成23事務年度(平成23年7月から平成24年6月まで)における調査等の状況は次のとおりです。

《所得税》

  •  調査等の合計件数は40,529件で、申告漏れ所得金額は154億4千6百万円、追徴税額は17億7千7百万円

    (注) 調査等とは、特別調査・一般調査、着眼調査及び簡易な接触である。

  •  特別調査・一般調査の調査件数は456件で、申告漏れ所得金額は39億8千6百万円、追徴税額は7億6千8百万円

    (注) 特別調査・一般調査とは、高額・悪質な不正計算が見込まれるものを対象に深度ある調査を行うものであり、特に、特別調査は、多額な脱漏が見込まれる者等を対象に、相当の日数を確保して実施しているものである。

  •  着眼調査の調査件数は689件で、申告漏れ所得金額は17億8千4百万円、追徴税額は1億3千3百万円

    (注) 着眼調査とは、資料情報や事業実態の解明を通じて申告漏れ所得等の把握を実地に臨場して短期間で行う調査である。

  •  簡易な接触の件数は39,384件で、申告漏れ所得金額は96億7千7百万円、追徴税額は8億7千7百万円

    (注) 簡易な接触とは、納税者宅等に臨場することなく、文書や電話又は来署依頼による面接を行い、申告内容を是正するものである。

  •  譲渡所得の調査等の合計件数は1,082件で、申告漏れ所得金額は30億円

《消費税(個人事業者)》

  •  調査等の合計件数は4,868件で、追徴税額は5億5千5百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は239件で、追徴税額は1億5千8百万円
  •  着眼調査の調査件数は696件で、追徴税額は1億4千3百万円
  •  簡易な接触の件数は3,933件で、追徴税額は2億5千4百万円

《まとめ》

 平成23事務年度においては、限られた人員・事務量の下、被災された方への対応を最優先で取り組んだ結果、実地調査(特別調査・一般調査及び着眼調査)の件数については、大幅に減少しています。
 一方で、簡易な接触は、震災直後の処理を見合わせ、平成23事務年度に繰り越して処理したことなどにより、件数は大幅に増加しています。
 今後は、被災された方への対応を継続しつつも、震災・復興関連の好況業種等にも着目して課税上有効な資料情報の収集に努め、問題があると認められる場合には的確に調査等を実施して適正な課税に努めていくこととしています。

青森県内の状況(概要)

《所得税》

  •  調査等の合計件数は5,188件で、申告漏れ所得金額は37億5千万円、追徴税額は3億5千1百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は93件で、申告漏れ所得金額は10億円、追徴税額は2億1千万円
  •  着眼調査の調査件数は164件で、申告漏れ所得金額は4億7千万円、追徴税額は2千8百万円
  •  簡易な接触の件数は4,931件で、申告漏れ所得金額は22億8千万円、追徴税額は1億1千3百万円
  •  譲渡所得の調査等の合計件数は95件で、申告漏れ所得金額は4億3千万円

《消費税(個人事業者)》

  •  調査等の合計件数は906件で、追徴税額は1億1千7百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は48件で、追徴税額は3千3百万円
  •  着眼調査の調査件数は176件で、追徴税額は4千2百万円
  •  簡易な接触の件数は682件で、追徴税額は4千1百万円

岩手県内の状況(概要)

《所得税》

  •  調査等の合計件数は4,459件で、申告漏れ所得金額は16億6千万円、追徴税額は1億8千2百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は21件で、申告漏れ所得金額は1億4千万円、追徴税額は3千5百万円
  •  着眼調査の調査件数は58件で、申告漏れ所得金額は1億円、追徴税額は1千4百万円
  •  簡易な接触の件数は4,380件で、申告漏れ所得金額は14億1千万円、追徴税額は1億3千4百万円
  •  譲渡所得の調査等の合計件数は141件で、申告漏れ所得金額は2億7千万円

《消費税(個人事業者)》

  •  調査等の合計件数は711件で、追徴税額は7千6百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は7件で、追徴税額は4百万円
  •  着眼調査の調査件数は130件で、追徴税額は2千5百万円
  •  簡易な接触の件数は574件で、追徴税額は4千6百万円

宮城県内の状況(概要)

《所得税》

  •  調査等の合計件数は9,317件で、申告漏れ所得金額は8億7千万円、追徴税額は2億2千9百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は11件で、申告漏れ所得金額は1億1千万円、追徴税額は3千3百万円
  •  着眼調査の調査件数は41件で、申告漏れ所得金額は9千万円、追徴税額は1千1百万円
  •  簡易な接触の件数は9,265件で、申告漏れ所得金額は6億8千万円、追徴税額は1億8千5百万円
  •  譲渡所得の調査等の合計件数は210件で、申告漏れ所得金額は9億8千万円

《消費税(個人事業者)》

  •  調査等の合計件数は713件で、追徴税額は4千7百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は5件で、追徴税額は4百万円
  •  着眼調査の調査件数は14件で、追徴税額は6百万円
  •  簡易な接触の件数は694件で、追徴税額は3千7百万円

秋田県内の状況(概要)

《所得税》

  •  調査等の合計件数は5,013件で、申告漏れ所得金額は34億5千万円、追徴税額は3億6千9百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は163件で、申告漏れ所得金額は12億6千万円、追徴税額は2億8百万円
  •  着眼調査の調査件数は179件で、申告漏れ所得金額は3億8千万円、追徴税額は3千1百万円
  •  簡易な接触の件数は4,671件で、申告漏れ所得金額は18億2千万円、追徴税額は1億3千万円
  •  譲渡所得の調査等の合計件数は155件で、申告漏れ所得金額は3億2千万円

《消費税(個人事業者)》

  •  調査等の合計件数は983件で、追徴税額は1億3千3百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は98件で、追徴税額は4千9百万円
  •  着眼調査の調査件数は178件で、追徴税額は3千8百万円
  •  簡易な接触の件数は707件で、追徴税額は4千6百万円

山形県内の状況(概要)

《所得税》

  •  調査等の合計件数は5,699件で、申告漏れ所得金額は39億3千万円、追徴税額は3億8千7百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は153件で、申告漏れ所得金額は12億8千万円、追徴税額は2億1千6百万円
  •  着眼調査の調査件数は179件で、申告漏れ所得金額は4億5千万円、追徴税額は2千1百万円
  •  簡易な接触の件数は5,367件で、申告漏れ所得金額は22億円、追徴税額は1億5千1百万円
  •  譲渡所得の調査等の合計件数は255件で、申告漏れ所得金額は4億6千万円

《消費税(個人事業者)》

  •  調査等の合計件数は841件で、追徴税額は1億3千5百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は75件で、追徴税額は6千5百万円
  •  着眼調査の調査件数は192件で、追徴税額は2千9百万円
  •  簡易な接触の件数は574件で、追徴税額は4千1百万円

福島県内の状況(概要)

《所得税》

  •  調査等の合計件数は10,853件で、申告漏れ所得金額は17億9千万円、追徴税額は2億5千8百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は15件で、申告漏れ所得金額は2億円、追徴税額は6千5百万円
  •  着眼調査の調査件数は68件で、申告漏れ所得金額は3億円、追徴税額は2千8百万円
  •  簡易な接触の件数は10,770件で、申告漏れ所得金額は12億9千万円、追徴税額は1億6千5百万円
  •  譲渡所得の調査等の合計件数は226件で、申告漏れ所得金額は5億4千万円

《消費税(個人事業者)》

  •  調査等の合計件数は714件で、追徴税額は4千8百万円
  •  特別調査・一般調査の調査件数は6件で、追徴税額は3百万円
  •  着眼調査の調査件数は6件で、追徴税額は3百万円
  •  簡易な接触の件数は702件で、追徴税額は4千2百万円

【参考1】

平成23事務年度 所得税及び消費税調査等の状況

【参考2】

平成23事務年度 譲渡所得の調査等事績