財務省第8入札等監視委員会
令和4年度第2回定例会議議事概要

開催日及び場所  令和4年12月12日(月) 名古屋国税総合庁舎8階会議室
委員 委員長 河邊 伸二 (名古屋工業大学 大学院教授)
委員 宮ア 陽平 (宮ア陽平公認会計士税理士事務所 公認会計士)
委員 井上 裕介 (井上法律事務所 弁護士)
審議対象期間 令和4年7月1日から令和4年9月30日まで
契約の現状の説明 審議対象期間に係る契約一覧表について
抽出案件 3件 (備考)
競争入札(物品役務等) 1件 契約件名 「伝統的酒造りシンポジウムin名古屋」の開催に係る運営業務
契約相手方 アインズ株式会社
(法人番号2160001010617)
契約金額 5,280,000円
契約締結日 令和4年8月18日
担当部局 名古屋国税局
競争入札(物品役務等) 1件 契約件名 什器の納入等(人事課)業務
契約相手方 有限会社太陽商工
(法人番号3180002009795)
契約金額 7,018,000円
契約締結日 令和4年9月27日
担当部局 東海財務局
競争入札(物品役務等) 1件 契約件名 非常用物品の購入
契約相手方 株式会社ミヨシ
(法人番号2120001011197)
契約金額 1,313,524円
契約締結日 令和4年8月10日
担当部局 名古屋税関
委員からの意見・質問、それに対する回答等 以下のとおり
委員会による意見の具申又は勧告の内容 なし
意見・質問 回答
【抽出案件について(名古屋国税局)】

業務内容に着目した案件を抽出

  • 契約件名:「伝統的酒造りシンポジウムin名古屋」の開催に係る運営業務 一式
  • 契約相手方:アインズ株式会社(法人番号2160001010617)
  • 契約金額: 5,280,000円
  • 契約締結日:令和4年8月18日
  • 担当部局:名古屋国税局
「伝統的酒造りシンポジウムin名古屋」の趣旨はどのようなものか。また、内容はどのように決めているか。 国税庁の任務の一つである「酒類業の健全な発展」のため、「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産への登録に向けた取組を行っているところ、その広報活動の一環として開催したものである。
 本シンポジウムは伝統的な酒造り技術の中でも「みりん」に焦点を当て、その魅力と将来性について多くの方に知ってもらうため、基調講演と座談会の二部構成とした。
 また、出演者については、講演実績や知名度等も選定要件としている。
予定価格の積算方法はどのようなものか。 予定価格の積算については、一般市場における取引状況等を調査し、それを基に積算した。
会場の借上げについては別途契約しているが、その理由は何か。また、本案件の契約より先に会場を確保しているのか。 開催日時と場所を確定させるため、本案件の契約より先に公募により会場借上げの契約を行っている。
【契約一覧表について(名古屋国税局)】
●案件番号 7
「名古屋国税局保存簿書のマイクロフィルム化等業務 100,000コマほか」
一者応札であり、業務を実施できる業者が少なくなっているようであるが、今後どのように対応していくのか。 一者応札とならないよう、業者に対しては引き続き声掛けなどを行っていく。
●案件番号 13、14
「静岡税務署ほか17件建築物点検業務委託」
「小牧税務署ほか21件建築物点検業務委託」
点検業務の実施状況はどのように確認しているか。 現地で当局の担当職員が立会いし確認している。
物作りと異なり点検業務は結果が見えにくいので、適切な実施状況となっているか注意を払っていただきたい。 今後も引き続き、実施状況の確認を適切に行っていく。
意見・質問 回答
【抽出案件について(東海財務局)】
一者応札を抽出
  • 契約件名:什器の納入等(人事課)業務
  • 契約相手方:有限会社太陽商工(法人番号3180002009795)
  • 契約金額:7,018,000円
  • 契約締結日:令和4年9月27日
  • 担当部局:東海財務局
予定価格はどのように算出したのか。また、仕様書別紙のレイアウト図はどのように作成したのか。 予定価格は、@壁面及び天井等の営繕工事、A什器の納入及び設置、B既存什器の移設の3種により構成されている。@は「公共建築工事積算基準」をもとに積算した。Aはメーカーのカタログ価格に業者聞き取りの掛け目を乗じて積算した。Bは業者への聞き取りにより計上した。
 レイアウト図は、業者への聞き取りを参考に当局職員が作成した。
一者応札となった要因は何か。 本業務は、単なる什器の納入ではなく、営繕工事を含む複合的な仕様であること、また閉庁日の限られた時間に完了する必要があることから、参入可能な業者が限られたものと思料した。
 仕様検討時、複数の業者に聞き取りを行ったが、入札価格に占める什器価格の割合が大きいため、営繕工事を主とする業者は価格が割高になることを懸念して、入札に参加しなかった。
過去に行った同種の入札において、今回と同様に作業日を閉庁日に限定しているか。また、応札状況は如何。 令和元年度に同種の入札を行ったが、今回と同様に作業日を閉庁日に限定。また、応札者も一者であった。
 今後、同種の入札を行う場合は、複数業者への声掛けや業務を細分化して発注できないか検討を行う。
【契約一覧表について(東海財務局)】
●案件番号10
 「国有地測量等業務(本巣市文殊外)」
予定価格はどのように算出したのか。また、応札状況は如何。 予定価格は、当局が持っている基準単価と境界のポイント箇所数により算定している。
 応札状況として2者応札があり、1者は公共嘱託登記土地家屋調査士協会、もう1者は一般の土地家屋調査士であった。
国有地測量等業務は、土地の特殊性やコスト面から一者応札となるケースが多いが、これまでの審議で培ったノウハウをもとに、更なる一者応札の改善に取り組んでいただきたい。 審議いただいた内容を参考に、これからも一者応札の改善に取り組んでいく。
意見・質問 回答
【抽出案件について(名古屋税関)】
一者入札案件を抽出
  • 契約件名:非常用物品の購入
  • 契約相手方:株式会社ミヨシ(法人番号2120001011197)
  • 契約金額:1,313,524円
  • 契約締結日:令和4年8月10日
  • 担当部局:名古屋税関
一者応札となった要因は何か。 今回の調達数量は昨年度に比べ数量が少なく、スケールメリットが得られ難いと判断した業者が入札を見送った。
更新後の旧物品の活用方法は。 例えば、水については、災害が発生した際の断水時に飲用以外の目的で利用するなどの活用を考えており、訓練の一環としての利活用も図っている。
【契約一覧表について(名古屋税関)】
特になし
【契約一覧表について(東海財務局、名古屋税関、名古屋国税局)】
今後、物価高や資材不足が深刻化し、入札実施時の支障となるような想定外の事態が発生するのではないかと危惧している。引き続き、アンテナを高く張り情勢把握に努めていただきたい。 引き続き、入札業務に支障が出ないよう、情勢把握に努めていく。