別紙1 事前照会の趣旨

 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、平成22年10月11日から同月29日までの間、名古屋国際会議場にて、生物多様性条約第10回締約国会議(以下「COP10」といいます。)、生物多様性条約に基づくカルタヘナ議定書第5回締約国会議(以下「COP−MOP5」といいます。)及び閣僚級会合(以下「会合」といい、COP10及びCOP−MOP5と併せて「COP10等」といいます。)が生物多様性条約事務局により開催され、生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会(以下「実行委員会」といいます。)はその開催を支援します。
 COP10等は、193カ国の政府、国連機関、NGO等の代表者が「生物多様性」をテーマに各国が持つ課題やその解決の方法、世界的な枠組みづくり等について討議する会議です。
 また、COP10等の開催期間に併せて、COP10等の開催会場である名古屋国際会議場の周辺地域(以下「白鳥地区」といいます。)、栄オアシス21及び愛・地球博記念公園を会場に「生物多様性」をテーマとした国際的な発表・交流展示会等(以下「交流展示会等」といいます。)を主催します。
 COP10等及び交流展示会等の開催に当たり、実行委員会では企業及び各種関係機関・団体(以下「企業等」といいます。)の皆様に参加(協賛)をいただく予定ですが、その参加形態につきましては別紙2のとおりです。
 つきましては、標題の件について、別紙3のとおり取り扱ってよろしいかお伺いします。
 なお、COP10等及び交流展示会等の開催期間は次表のとおりです。

【COP10等の開催期間】
会議等の名称 開催期間
COP−MOP5(生物多様性条約に基づくカルタヘナ議定書第5回締約国会議) 平成22年10月11日から平成22年10月15日まで
COP10(生物多様性条約第10回締約国会議) 平成22年10月18日から平成22年10月29日まで
会合(閣僚級会合) 平成22年10月27日から平成22年10月29日まで
【交流展示会等の開催期間】
開催地 開催期間
白鳥地区 平成22年10月11日から平成22年10月29日まで
栄オアシス21 平成22年10月 9日から平成22年10月29日まで
愛・地球博記念公園 平成22年10月 9日から平成22年10月29日まで

別紙2 事前照会に係る取引等の事実関係

1 金銭協賛

 金銭協賛を行う企業等(以下「金銭協賛者」という。)は、白鳥地区、栄オアシス21又は愛・地球博記念公園で開催される交流展示会等の運営全般に関する費用に充てるための金員(以下「協賛金」という。)を実行委員会に提供する。
 金銭協賛者は、協賛金(均一の金額)を実行委員会に支払うことにより、白鳥地区、栄オアシス21又は愛・地球博記念公園のうち一箇所の会場に係る広告宣伝(以下の表の1から4まで)が行われるとともに、実行委員会のホームページへの金銭協賛者名の記載等(以下の表の5から7まで)の広告宣伝を受けることができる。
 なお、金銭協賛の募集期間は平成22年3月3日から同年9月30日までとし、これに係る金銭の支払は平成22年9月下旬を予定している。

番号 内容 期間
1 電光掲示板における金銭協賛者名の掲示(交流展示会等の情報の表示後に金銭協賛者が協賛している旨表示される。) 交流展示会等の開催期間
2 現地案内プログラム(パンフレット等)への金銭協賛者名の記載
3 展示ブース及び協賛者ボードにおける金銭協賛者名の掲示
4 ステージにおける金銭協賛者名の放送
5 実行委員会のホームページへの金銭協賛者名の記載 金銭協賛に係る契約締結時からホームページ閉鎖時まで
6 公式記録集への金銭協賛者名の記載 平成22年度中に発行予定
7 ロゴマークの使用 金銭協賛に係る契約締結時から実行委員会の解散時まで

2 物品協賛

 物品協賛を行う企業等(以下「物品協賛者」という。)は、COP10等の運営に要する物品(以下「協賛物品」という。)を実行委員会に無償で提供する。
 協賛物品は、物品協賛者の自社商品又は物品協賛者の名称が表示された新型インフルエンザ対応グッズ、事務用品・文房具等、タンク式ウォーターサーバー、ペットボトル飲料及び歓迎行事等における提供飲食物を予定している。
 新型インフルエンザ対応グッズについてはCOP10等の会議場内で利用され(一部グッズについては交流展示会等においても利用される。)、事務用品・文房具等については、主にCOP10等の会議の参加者に配付され、展示パネル、タンク式ウォーターサーバーはCOP10等の開催期間の間、名古屋国際会議場において設置される。
 また、ペットボトル飲料は、COP10等、交流展示会等のスタッフ及びボランティア等に配付され、歓迎行事用飲食物は、COP10の開催期間中に行う複数の歓迎行事において使用される。
 物品協賛者は、協賛物品が物品協賛者の自社商品又は物品協賛者の名称が表示された物品であることから、協賛物品がCOP10等に使用されることにより、COP10等の開催期間において広告宣伝ができるほか、上記1の金銭協賛における表の5及び6について、物品協賛者も同様に広告宣伝を受けることができる。
 なお、物品協賛の募集期間は平成22年4月23日から同年5月14日までとし、これに係る物品の引渡時期は平成22年9月下旬を予定している。

3 出展参加

 出展参加する企業等(以下「出展参加者」という。)は、出展料金を実行委員会に支払い、白鳥地区に設ける各ブース(以下「出展ブース」という。)にて、自らの生物多様性に関する取組み及び活動等を発表するとともに、自社製品等の展示による広告宣伝活動又は販売活動により出展参加者のPRを行う。
 出展参加するに当たっては、出展ブース及び配備されている備品の賃貸料として出展参加期間に応じて設定された出展料金を、また、その出展に要する展示・装飾費用、追加電気工事費(※1)、追加レンタル料(※2)、人件費及び撤去費を出展参加者が負担する。
 なお、出展参加期間は、次の(1)から(4)までに掲げる期間から出展参加者が選択する。

(1) 平成22年10月11日から平成22年10月29日までの19日間

(2) 平成22年10月18日から平成22年10月29日までの12日間

(3) 平成22年10月11日から平成22年10月15日までの5日間

(4) 平成22年10月23日から平成22年10月29日までの7日間

 おって、出展参加の募集期間は平成22年4月1日から同年6月30日までの期間である。

(※1) 一次電気幹線工事以外の電気工事費用をいう。

(※2) 実行委員会が用意している出展参加者の要望に応じたレンタルオプションの費用をいう。

別紙3 事前照会者の求める見解となることの理由

1 金銭協賛

 金銭協賛者が広告宣伝を目的として負担する金銭協賛金は、次の(1)又は(2)によることとして差し支えないものと考える。

(1) その支出額を金銭協賛者が金銭協賛することとした交流展示会等の開催地の開催初日から終了日までの期間を基礎として期間按分し、損金の額に算入する。

(2) その支出額を金銭協賛者が金銭協賛することとした交流展示会等の開催地の開催初日若しくは終了日の属する事業年度に損金の額に算入する。

2 物品協賛

 物品協賛者が広告宣伝を目的として実行委員会へ協賛物品を無償で提供するために支出する費用(その協賛物品の搬入に要する費用を含む。)については、次の(1)又は(2)によることとして差し支えないものと考える。

(1) その支出額を、交流展示会等の開催初日である平成22年10月9日から交流展示会等の終了日である平成22年10月29日までの21日間を基礎として期間按分し、損金の額に算入する。

(2) その支出額を、交流展示会等の開催初日である平成22年10月9日若しくは交流展示会等の終了日である平成22年10月29日の属する事業年度の損金の額に算入する。

3 出展参加

 出展参加者が、広告宣伝を目的として出展参加する場合において負担する出展料金、出展ブース内の展示・装飾費用(廃材等の処分見込価額を除く。)、追加電気工事費、追加レンタル料、人件費及び撤去費については、次に掲げる区分に応じて、それぞれ次による。

(1) 出展料金、展示・装飾費用(廃材等の処分見込価額を除く。)、追加電気工事費及び追加レンタル料については、次のいずれかによる。

  • イ その支出額を出展参加の開始日から終了日までの期間を基礎として期間配分し、損金の額に算入する。
  • ロ その支出額を出展参加の開始日若しくは終了日の属する事業年度の損金の額に算入する。

なお、当該出展物を出展参加後も引き続き事業の用に供することが明らかな資産については、減価償却資産としての管理を行う等一般の例による。

(2) 人件費については、支出の都度、損金の額に算入する。

(3) 撤去費については、撤去の日の属する事業年度の損金の額に算入する。