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第85回関東信越国税局酒類鑑評会について

関東信越国税局酒類鑑評会は、酒類の品質評価を通じて酒造技術の進歩・発展を促し、当局管内で製造される酒類の品質向上を図り、酒類業の健全な発達に資することを目的として行われるもので、今回で85回目を迎えました。
　吟醸酒の部と純米酒の部の二部制で実施し、209製造場から吟醸酒の部に201点、純米酒の部に186点の出品がありました。10月7日〜8日に一審の品質評価、10月15日に二審の品質評価を行い、吟醸酒の部において最優秀賞1場及び優秀賞62場、純米酒の部において優秀賞61場を選定しました。
　当局管内には数多くの銘醸地・銘醸蔵があり、それぞれが厳選された原料と伝統に裏付けされた高い製造技術により、高品質で地域や蔵の特徴を活かした清酒を生産しております。
　平成25酒造年度は、酒造最盛期の1月から2月はおおむね安定した寒冷な気候に恵まれたものの、昨夏の高温のために、原料米が全般的にやや硬く、酒造りにはやや難しい年となりました。
　多くの清酒製造場で、原料米対策に追われることになりましたが、卓越した酒造技術と豊富な経験が遺憾なく発揮され、原料処理、製麹、発酵などの各工程において適切な管理がなされました。一部に粕歩合が多くなった製造場があったようですが、ほとんどの製造場では原料米の影響を最小限に留め、良質な清酒が製成されました。
　また、製成された清酒は、蔵内の安定した環境や冷蔵設備の中で、適正な熟成がなされました。
　今回の吟醸酒の部には、優雅でバランスの取れた吟醸香が軽快で上品な味と調和し、なめらか、ふくらみといった吟醸酒特有の優れた風味に発展しているものが多く見られました。
　純米酒の部では、精米歩合に応じた風味に、純米酒らしい濃醇さとうまみが様々なバランスで加味されたものが多く認められ、風味の多様性について十分に満足できるものでした。
　やや難しい酒造条件であったにもかかわらず、素晴らしい品質の清酒が醸されたことに対し、当局管内の清酒製造場の酒造技術の高さが改めて評価される結果となりました。

第85回関東信越国税局酒類鑑評会審査概況

1　目的

酒類の品質評価を通じて酒造技術の進歩・発展を促し、当局管内で製造される酒類の品質向上を図り、酒類業の健全な発達に資することを目的とする。

2　出品状況

209の製造場から、吟醸酒の部に201点、純米酒の部に186点の出品があった。
　なお、出品酒の県別内訳は別紙1のとおりである。

3　品質評価月日

（1）一審
　平成26年10月7日（火）〜8日（水）

（2）二審
　平成26年10月15日（水）

4　品質評価場所

関東信越国税局　鑑定官室

5　品質評価員

清酒製造業者、公設酒造技術指導機関職員、鑑定官室職員（内訳は別紙2）

6　品質評価法

両部門とも約20℃で品質評価を行った。

7　審査結果

審査の結果、吟醸酒の部においては、1場が最優秀賞、62場が優秀賞を受賞した。純米酒の部においては、61場が優秀賞を受賞した。
　なお、受賞場は別紙3のとおりである。

　

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別紙1　第85回関東信越国税局酒類鑑評会出品状況

別紙2　第85回関東信越国税局酒類鑑評会品質評価員

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別紙3　第85回関東信越国税局酒類鑑評会受賞場一覧

• 茨城県（吟醸酒の部・純米酒の部）
• 栃木県（吟醸酒の部・純米酒の部）
• 群馬県（吟醸酒の部・純米酒の部）
• 埼玉県（吟醸酒の部・純米酒の部）
• 新潟県（吟醸酒の部・純米酒の部）
• 長野県（吟醸酒の部・純米酒の部）

1　吟醸酒の部

最優秀賞

優秀賞

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2　純米酒の部

優秀賞