4 無申告者に対する調査状況
〜所得税及び消費税ともに1件当たり追徴税額は増加〜

○ 無申告は、申告納税制度の下で自発的に適正な納税をしている納税者に強い不公平感をもたらすこととなるため、的確かつ厳格に対応していく必要があります。こうした無申告者に対しては、更なる資料情報の収集及び活用を図るなどして、実地調査のみならず、簡易な接触も活用し積極的に調査を実施しています。

<所得税無申告者に対する調査状況>

  • 令和4事務年度においては、131件(前事務年度97件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は、2,119万円(同1,897万円)で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の945万円(同1,096万円)に比べ2.2倍となっています。また、申告漏れ所得金額の総額は27億75百万円(同18億41百万円)に上ります。
  • 1件当たりの追徴税額は270万円(同254万円)で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の164万円(同193万円)に比べ1.6倍となっています。また、追徴税額の総額は3億54百万円(同2億46百万円)に上ります。

<消費税無申告者に対する調査状況>

  • 令和4事務年度においては、199件(同164件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの追徴税額は185万円(同168万円)で、消費税の実地調査(特別・一般)全体の112万円(同110万円)に比べ1.7倍となっています。また、追徴税額の総額は3億68百万円(同2億76百万円)に上ります。

無申告者に対する調査状況

<所得税>

事務年度等 3事務年度 4事務年度     4事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 97 131 135.1% 954
申告漏れ所得金額 百万円 1,841 2,775 150.7% 9,018
追徴税額 百万円 246 354 143.9% 1,561
1件当たり 申告漏れ所得金額 万円 1,897 2,119 111.7% 945
追徴税額 万円 254 270 106.3% 164

<消費税>

事務年度等 3事務年度 4事務年度     4事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 164 199 121.3% 671
追徴税額 百万円 276 368 133.3% 753
1件当たり追徴税額 万円 168 185 110.1% 112