2 消費税(個人事業者)の調査等の状況

〇 調査件数及び非違件数は増加し、追徴税額は過去最高

〇 文書等による接触方法を積極的に組み合わせることにより、簡易な接触による調査件数、非違件数も増加

(1) 調査等件数及び申告漏れ等の非違があった件数の状況

  • 実地調査の件数は、特別調査・一般調査が671件(前事務年度462件)、着眼調査が108件(同165件)であり、合計779件(同627件)、このほか、簡易な接触の件数は1,354件(同987件)となっています。
  • これらの調査等の合計件数は2,133件(同1,614件)であり、そのうち申告漏れ等の非違があった件数は1,388件(同1,097件)となっています。

(2) 追徴税額(調査等の対象となった全ての年分の合計で加算税を含む。)の状況

  • 実地調査による追徴税額は、7億77百万円(同5億31百万円)であり、そのうち特別調査・一般調査によるものは7億53百万円(同5億7百万円)、着眼調査によるものは24百万円(同24百万円)となっています。
    なお、実地調査による追徴税額を1件当たりでみると、100万円(同85万円)となっています。
  • また、簡易な接触による追徴税額は1億円(同1億7百万円)となっており、調査等合計では8億77百万円(同6億38百万円)となっています。

消費税(個人事業者)の調査等の状況

区分
項目
実地調査 簡易な接触   調査等合計  
特別・一般   着眼    
対前年比 対前年比 対前年比 対前年比 対前年比
1 調査等件数 462   165   627   987   1,614  
671 145.2% 108 65.5% 779 124.2% 1,354 137.2% 2,133 132.2%
2 申告漏れ等の 403   94   497   600   1,097  
非違件数 556 138.0% 59 62.8% 615 123.7% 773 128.8% 1,388 126.5%
3 追徴税額 本税 百万円 423   21   444   103   547  
631 149.2% 21 100.0% 651 146.6% 97 94.2% 748 136.7%
4 加算税 百万円 84   3   87   5   91  
123 146.4% 3 100.0% 126 144.8% 2 40.0% 128 140.7%
5 百万円 507   24   531   107   638  
753 148.5% 24 100.0% 777 146.3% 100 93.5% 877 137.5%
6 一件当たり 追徴税額 本税 万円 92   13   71   10   34  
94 102.2% 19 146.2% 84 118.3% 7 70.0% 35 102.9%
7 加算税 万円 18   2   14   0.5   6  
18 100.0% 3 150.0% 16 114.3% 0.2 40.0% 6 100.0%
8 万円 110   14   85   11   40  
112 101.8% 22 157.1% 100 117.6% 7 63.6% 41 102.5%

(注)

  1. 1 令和4年7月から令和5年6月までの間の実績で、いずれも調査等の対象となった全ての年分の合計の計数である。
  2. 2 上段は、前事務年度の計数である。
  3. 3 「簡易な接触」の件数には、更正の請求等に基づく減額更正や添付書類の未提出に対する提出依頼を行った件数等を含む。
  4. 4 消費税の追徴税額には、地方消費税(譲渡割額)を含む。