はじめに

私たちが安心して生活していくためには、警察、消防とか、道路、公園など、私たち個人や民間の団体だけでは賄うことのできない公共サービスや公共施設が必要です。
 このため、国や地方公共団体は、社会福祉の充実、住宅や道路の整備、教育や科学技術の振興など幅広い活動を行っています。
 このように国や地方公共団体が活動するためには、たくさんの資金が必要ですが、その主要な財源は私たちの税金によって賄われています。
 国民の一人一人が税を身近なものと考え、税の意義や役割を正しく認識してもらうことは、大変重要なことと考えています。
 このようなことから、「税金は国や地方公共団体が活動するための大切な財源であり、共同社会を維持するためのいわば会費」であるということを皆さんにご理解していただくため、租税教室を開催しています。

租税教室とは

税務署や県市町村の職員等が講師として学校等にお伺いして、「税の使いみち」「税の役割」「税の必要性」等について、ビデオを使ったり、身近な例を挙げるなどして、分かりやすくお話させていただきます。

先生方へ

税務署では、先生方が授業を行うに当たって、お手伝いができるようにと、租税教育関係ビデオ、CD-ROMを作成し無料で貸し出しています。
 ご希望の方は、最寄りの税務署にご連絡ください。

(租税教室開催方式例)
講義方式 クラス別又は学年別に、「なぜ税金が必要なのか」「税金がどのように使われているのか」身近な例を挙げ学習します。
ディベート方式 税に関する論題をめぐって、定められたルールに従い、相対する2組の間でゲームとしての討論を行いながら学習します。
Q&A方式 事前に税金についての質問・意見をいただき、開催当日にお答えします。
クイズ方式 税金に関するクイズを交え、税金の役割やしくみを学習します。
実習方式 実際に申告書や源泉徴収票を使用して所得税等の税金計算を学習します。
(租税教室の内容例)
小学生対象
  • 税金ってなんだろう。
  • どんな税金があるの?
  • お店で払った消費税はどこへ行くの?
  • 税金はどんなところに使われているの?
  • 税金がなくなったら世の中はどうなるの?
中・高生対象
  • 財政の現状について
  • 税のしくみと決め方について
  • 日本の税制について(申告納税制度・累進課税制度など)
  • 公平な課税の実現について(直接税・間接税、税のメリット・デメリット)
  • 将来に向けて日本が抱える問題と税について
  • 給与明細票の見方について
  • 税について、講師と意見を交換してみよう
社会人対象
  • 税のしくみや使いみちをはじめ、「パート収入と税」「給与所得者と税」など、知っておきたい税情報について

税務署見学

社会見学、体験学習の一環として、児童・生徒の皆さんに税務署へ来ていただき、実際に税務署の見学をしていただきます。  税務署の職員が講師となり、税の働きやしくみ、税務署の仕事などについて分かりやすく説明します。

申し込み・問合せ

申し込み・問合せについては、最寄りの税務署の総務課又は、税務広報広聴官まで、ご連絡ください。
 租税教室の講義内容、開催場所、開催時間帯など詳しく打ち合わせをさせていただきます。
 なお、講師の派遣に関する費用は一切かかりません。