• ○ 国税局では、有価証券・不動産等の大口所有者、経常的な所得が特に高額な個人などの、いわゆる「富裕層」に対して、資産運用の多様化・国際化が進んでいることを念頭に調査を実施しており、平成29事務年度においても積極的に取り組んでいます。
  • ○ 平成28事務年度においては、371件(前年比95.6%)の調査を実施し、追徴税額は総額で660百万円となっています。
  • ○ また、1件当たりの追徴税額は1,780千円で、所得税の実地調査(特別・一般)1件当たりの追徴税額1,279千円の約1.4倍となっています。
  • ○ 特に、海外取引などを行っている富裕層に対しては、平成28事務年度において54件(前年比110.2%)の調査を実施しており、1件当たりの追徴税額は3,159千円と高額となっています。

富裕層に対する調査状況

事務年度等 27事務年度 28事務年度   (参考)28事務年度実地調査(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 388 371 95.6% 2,991
申告漏れ等の非違件数 286 280 97.9% 2,546
申告漏れ所得金額 百万円 3,014 2,678 88.9% 24,934
追徴税額 百万円 556 660 118.7% 3,825
一件当たり 申告漏れ所得金額 千円 7,768 7,219 92.9% 8,336
追徴税額 千円 1,432 1,780 124.3% 1,279

(参考) 海外取引をした富裕層に対する調査事績

事務年度等 27事務年度 28事務年度  
項目 対前年比
調査件数 49 54 110.2%
申告漏れ等の非違件数 39 44 112.8%
申告漏れ所得金額 百万円 571 720 126.1%
追徴税額 百万円 138 171 123.9%
一件当たり 申告漏れ所得金額 千円 11,645 13,337 114.5%
追徴税額 千円 2,823 3,159 111.9%