〇 女性が清酒を飲むというと、「大酒飲み」とか「酒に強い」と思われる。
〇 肌がきれいになる等の清酒の良い面がPRされていない。
〇 清酒は高いというイメージがあるが、純米酒はさほどでもなく料理とも良くあう。清酒の飲み方をもう少し分かりやすく消費者に伝えてほしい。
〇 昔は大人数の宴会では必ずと言っていいほど清酒を出していたが、最近では清酒を出してよいか尋ねなければいけない。
〇 30代の有職女性をターゲットに地元の清酒をおしゃれに飲むというコンセプトに基づく店ができたので、女性の友達を清酒を飲みに誘いやすくなった。
〇 蔵元は相変わらず増量に走り、パックやペットボトルに入れて売っている。もう量の時代ではない、蔵元の個性をお酒に反映させるべきと思う。
〇 昔、焼酎はイメージ的には良いものではなかった。しかし、今では女性が進んで焼酎を飲むようになっており、焼酎業界もずいぶん努力されたのだと思う。清酒業界も、イメージを変えるよう努力しないともっとだめになるのではないか。
〇 高級ワインであるシャブリは刺身に合うと言われている。洋食に合う酸度の高い清酒の開発等も必要と考える。
〇 蔵元が「ぬる燗を楽しもう」というイベントを企画し大成功だった。ぬる燗が簡単に楽しめる一人分の燗付け器を陶磁器で製作し、使用・販売をした。こんなイベントを蔵元は面倒くさがらず広げてほしい。
〇 子供を授かりたいため、焼酎から清酒に変えた夫婦がいる。焼酎は身体を冷やすが清酒は身体を温める効果があると言う理由からである。こんなメリットをもっと広げるべきである。焼酎ブームも仕掛人がいたが、清酒も誰かの一言でブームは起こると考える。
〇 蔵元と女性情報誌のタイアップでいろいろ企画しているが、清酒を通してパワーや元気や好奇心という働く女性のよさをイベントの中で全開できている。
〇 清酒の需要振興として地道にすることは結果において難しい。今、韓流ブームなので、韓国の俳優に地元の温泉で清酒を飲んでいる姿を流すなどPRするのも一つのやり方であり、ブームにするための起爆剤も必要と考える。
〇 酒類の小売店は増えているが、酒の専門家たちは減っている。酒を売る人が酒について勉強する環境を作る必要がある。
〇 ビールや焼酎は何を注文しても当たり外れがない。清酒は選択肢が多く、出てくるまでどういったものか分からない。お店(料飲店)の人もお酒のことを分かっていないし、説明をしてくれない。
〇 お店での清酒の出し方、燗のつけ方などの決まりを作ってほしいし、清酒が安心してどこでも注文できるようにするためには、清酒のレベルの統一が必要だと思う。
〇 料飲店の中にはおいしい清酒の出し方をしていない。お燗を注文すると熱過ぎたりぬる過ぎたりするものを平気で出す。料飲店に清酒の知識がないのは小売店の責任でもある。
〇 ホテルでのパーティー・披露宴で和食が出ても乾杯はシャンパン、次にビールが出てくる。できたら清酒で乾杯したい。
〇 料飲店での清酒の保存が良くないと、それを飲んだ消費者はおいしくないという感想を持つ。
〇 消費者の立場として、料飲店も自分で作成したおすすめ清酒のメニュー等で、清酒をもっと宣伝してほしい。
〇 家庭の中にお燗をつける道具がない。おいしい清酒の飲み方や楽しめる方法をけいもうする必要がある。
〇 家庭で「燗」という言葉が死語になっている。若い人に清酒を勧めても、清酒は飲んだことがないという。このままでは日本文化がどんどんなくなると思う。
〇 旅行に行ったときには、地酒を飲みたくなる。地方にはいろんないい清酒がある。そういった良い清酒を飲んでいただきたい。
〇 清酒文化を語り広めることは個人ではなかなか無理なところもある。マスコミの方のけいもう活動に期待したい。
〇 清酒をお燗して、お猪口で差しつ差されつということを私の周りではやっている。飲めないため焼酎を注文している人も猪口で一杯なら清酒を飲もうという気になるようである。