この「日本における税務行政」は、我が国の税務行政の現状を最新の計数により、概説したもので、昭和43年から毎年刊行しているものです。

 国税庁は、内国税の賦課徴収を行う機関として、昭和24年6月1日に大蔵省の外局として発足しました。現在全国には、12の国税局(所)、524の税務署が置かれ、約5万6千余の職員が配置されています。

 最近の税務行政を取り巻く環境は、経済実態面では、経済の国際化、高度情報化の進展があり、複雑化しており、また、国民の皆様の税に関する関心はますます高まってきています。

 税務行政の運営に当たりましては、このような環境の大きな変化に対応しつつ、納税者の皆様より負託された責務を果たすため、適正かつ公平な課税の実現に向けて努力し、国民の皆様の理解と信頼を得ていくことが重要であると考えています。

 この冊子は国民の皆様に広く税務行政の現状を知っていただくために編さんいたしました。この冊子が様々な分野で参考に供され、税務行政に対する理解と信頼を深めていただくための一助となれば幸いです。

 平成16年3月

国税庁長官 寺澤辰麿