飲酒習慣者の推移 男飲酒習慣者の推移 女

年齢階級
年次
20−29歳
平成2年 31.4 3.8
平成7年 34.9 6.1
平成12年 27.8 8.4
30−39歳
平成2年 55.4 8.7
平成7年 59.2 8.9
平成12年 53.3 14.1
40−49歳
平成2年 60.7 8.9
平成7年 64.6 10.0
平成12年 55.8 11.5
50−59歳
平成2年 59.1 6.3
平成7年 62.5 7.6
平成12年 61.5 9.8
60−69歳
平成2年 55.1 4.8
平成7年 53.9 6.0
平成12年 56.9 7.3
70歳以上
平成2年 37.5 1.1
平成7年 41.0 4.4
平成12年 38.4 3.3

飲酒習慣者: 週3日以上かつ1回に飲む量がお酒で1合(ビール大1本、ウイスキーでダブル一杯)以上
出典: 厚生労働省「国民栄養調査」


アルコール依存の現状について

1. アルコール関連疾患により医療機関で受療している者

アルコールによる精神及び行動の障害

  総数 男性 女性
平成 5年 3.2万人 2.9万人 0.3万人
平成 8年 5.5万人 5.0万人 0.5万人
平成11年 4.5万人 3.9万人 0.5万人

アルコール性肝疾患

  総数 男性 女性
平成 8年 5.9万人 5.4万人 0.5万人
平成11年 5.4万人 4.9万人 0.5万人

(資料:厚生労働省統計情報部 患者調査に基づく総患者数 平成5年については旧分類のため比較不能)

2. アルコール依存症の長期予後

わが国でこれまで実施された長期予後調査(10年程度の追跡調査)によれば次のとおり。

  • ・断酒20〜30%。節酒7〜10%、問題飲酒30〜40%、死亡20〜40%。
  • ・ 死亡率は特に単身者で高い。死因は、肝硬変、心疾患、事故、自殺が多い。
  • ・ 予後の良否は、自助グループ参加と関連が高い。
  • ・自助グループに参加せずに長年断酒、節酒している者もいる。

(資料:今道裕之 「長期予後からみたこれからのアルコール医療」)

未成年者におけるアルコール関連障害

1 アルコールによる身体的障害

  • 急性アルコール中毒―死亡の危険性(特にフラッシャー)
  • 肝臓障害・膵臓炎
  • 成長への悪影響、性腺機能障害(生理不順・インポテンツ)
  • 脳萎縮の恐れ

2  アルコールによる精神的障害

  • 学習意欲の低下
  • 未来志向・未来展望の喪失
  • 精神的成長や心理的発達が止まる
  • 自己中心的性格に変化
  • 若年アルコール依存症へ移行

3  アルコールによる社会的障害

  • 飲酒運転による事故
  • 浪費、借金
  • 怠学、仕事の無断欠勤

出典:我が国のアルコール関連問題の現状 平成5年アルコール白書
監修:厚生省保健医療局精神保健課